あなたは、メンズフィジークの中に「ノービス」や「オープン」と呼ばれるクラスがあるのをご存知だろうか?
これらについて知らないと「メンズフィジークを最大限楽しむ」ということができなくなってしまうため、今回詳しく紹介していこう。
メンズフィジークのクラスの種類
メンズフィジークの中にはいくつかのクラスが存在する。
それが、
- オープン
- ノービス
- ノービスチャレンジ
- ノービスファーストチャレンジ
- マスターズ
だ。
メンズフィジークの大会は、プロ選手とアマチュア選手がそれぞれ出れる大会が決まっている。
オープンやノービスなどのクラス分けがされているのはアマチュアの大会のみ。
出場条件が違う
メンズフィジークの各クラスの違いは出場条件にある。
もっと言えば、出場条件以外は何も違わない。
評価方法や評価基準、基本的な競技のルールはすべて同じだ。
そのため、クラスが違うからと言って何かが変わるわけではない。
しかし出場条件が違えば、出場する選手のレベルや年齢層、人数などが大きく変わる。
フィジーク各クラスの紹介
ということでここからは、メンズフィジークの各クラスについてより詳しく紹介していこう。
オープン
▼出場資格:なし
▼出場人数:★★★★☆
▼選手のレベル:★★★★☆〜★★★★★
メンズフィジークのメインクラス。
出場人数が多く、出場する選手のレベルが全体的に高い。
このクラスではほとんどの場合、表彰台に立てるのはプロ一歩手前のトップ選手になっている。
オープンクラスはもっともメインのクラスのため、オープンという言葉が記載されないケースも多い。
同じ大会で「メンズフィジーク」「メンズフィジークノービス」という2つのクラスがあった場合、「メンズフィジーク」(ノービスの記載が無い方)がオープンクラスということになる。
オープンでクラスで優勝することはかなり難しく、優勝できた時には多くの賞賛を浴びることになるだろう。
またこのクラスで優勝を重ねると他の選手から一目置かれ、メンズフィジークの世界で周知されるようになる。
ノービス
▼出場資格:過去にオープンクラスで6位以内に入賞していない選手 ※FWJの場合(団体・大会によって変わる)
▼出場人数:★★★★★
▼選手のレベル:★★☆☆☆〜★★★★☆
ノービスクラスは、オープンクラスで入賞したことのない選手のみが出場できるクラスだ。(オープンクラスで入賞経験のある選手は出場不可)※入賞は6位以上
そのため、トップ選手のような強い肉体を持つ選手はおらず、オープンクラスに比べるとレベルは若干下がる。
ノービスクラスは”登竜門”として捉えられることが多い。
というのも、ノービスクラスで入賞・優勝できなければオープンクラスに出ても高い成績を残すことはできないからだ。
それだけオープンクラスはレベルが高い。
しかし、近年ノービスクラスに出場する選手のレベルも上がってきているため、ノービスで優勝するのも簡単ではなくなってきている。
ノービスチャレンジ
▼出場資格:生涯2回まで出場可能、過去にオープンクラスで6位以内に入賞していない選手
▼出場人数:★★★★☆
▼選手のレベル:★☆☆☆☆〜★★★☆☆
ノービスチャレンジは、オープンクラスで入賞したことのない選手が生涯2回まで出場できるクラスだ。
(ノービスチャレンジに2回出場する、もしくはオープンクラスで入賞すると出場できなくなる)
2回までという制限があるため初級者が多くなり、必然的に選手のレベルは下がる。(もちろん中にはレベルの高い選手もいる)
2回という制限があるため参加人数が少ないと思われがちだが、近年のフィットネスブームのおかげで参加人数はかなり多い。。
さらに以前よりも明らかにレベルが上がってきており、初級者が多いとはいえ、優勝するのはなかなか難易度が高くなってきている。
ノービスファーストチャレンジ
▼出場資格:生涯1回まで出場可能、過去にオープンクラスで6位以内に入賞していない選手
▼出場人数:★★★★☆
▼選手のレベル:★☆☆☆☆〜★★☆☆☆
ノービスチャレンジのレベルが上がってきたことからできた新設のクラス。
出場できるのは”最初の1回だけ”であり、それゆえに「新人戦」のようなクラスになっている。
大会にはじめて出場する選手はこのクラスで出る人がほとんどだ。
他のクラスに比べてレベルが低いから、大して注目されていないだろうと思われてしまいがちだが、決してそんなことはない。
確かにこのクラスには、まだまだ発展途上な選手ばかりだが、これからの成長が楽しみだと思えるような将来有望な選手が多い。
そのため、フィジーク通の間でこのクラスは「今後メンズフィジークを牽引するスター選手を発掘する場」として楽しまれている。
マスターズ
▼出場資格:40歳以上
▼出場人数:★★☆☆☆
▼選手のレベル:★☆☆☆☆〜★★★☆☆
40歳以上の選手のみが出場できる”マスターズクラス”。
40歳越えている選手が全員このクラスに出場するわけではなく、40歳を超えていてもトップの選手はオープンクラスに出ることがほとんどのため、レベルはそこまで高くない。
まだフィジークを初めて間もない選手もいれば、オープンからマスターズに移動してきた元トップ選手もいるため、いろんなレベルの選手が出場しているクラスである。
そしてこのクラスは出場する選手同士の仲が良く、年齢を重ねてもフィジークという競技を楽しみたいという選手が多い。
各クラスのまとめ
各クラスの特徴をまとめると以下のようになる。
- オープン:すべての人が出場できるが故に上級者も多い。そのためレベルも高い傾向にある。(ほとんどの場合、プロ一歩手前のトップ選手が表彰台を独占する)
- ノービス:オープンクラスでの上位入賞者が出場できないので、少しレベルは下がる。(オープンに出場するのはまだ自信がないという選手が多く出場する)
- ノービスチャレンジ:2回までしか出場できないという規定があるので、中級者・上級者は必然的に参加できなくなる。そのため初級者レベルになる。
- ノービスファーストチャレンジ:1度しか出場できないクラスのため、ほとんどが大会初出場者になる。レベルとしては初心者クラス。
- マスタークラス:40歳越えのトップ選手はオープンに出ることがほとんどのため、レベルはあまり高くない。
トレーニング歴が浅い人はオープンではなくノービスに出場する傾向にあるので、現在はまだノービスの出場人数が多い。
しかし今後は時間と共にオープンの出場人数が増えてくるだろう。
レベルが分かれることのメリット
実はクラスを分けること自体よりも、レベルが分かれることがとても重要。
これによっていくつかのメリットが生まれるからだ。
初心者の出場ハードルが下がる
メンズフィジークという競技自体、日本に上陸してからもう何年も経つ。
そして、選手たちのレベルもどんどん上がっている。
そうなってくると、昔からメンズフィジークをしている古参の選手たちのみが結果を出せる競技になり、新しい選手が参加しづらくなってしまう。
しかしノービスファーストチャレンジクラスのように、生涯に1度しか出場することのできないクラスがあれば、大会で結果を出しているトップ選手はもちろん、ノービスクラスなどに出場している選手も出場することがないため、たとえ初心者であったとしても優勝を狙うことができるのだ。
選手の成長につながる
レベルが分かれていると、ノービスやノービスチャレンジでの優勝者が出てくるわけだが、そうなるとそこで優勝した選手が今度はオープンでの入賞や優勝を狙うようになる。
すると、自然と選手は成長しメンズフィジーク競技そのもののレベルが上がる。
これは選手側のメリットだが、もちろん競技運営側にもメリットはある。
競技としてのレベルが上がれば、メンズフィジークはもっとスポーツとしての地位を上げることになるため、運営側としても得るものが大きいのだ。
幅広い世代の方がフィジークを楽しめる
さまざまな出場資格のクラスを用意することで、まだ若いフィジーク初心者から、年齢を重ねた方まで幅広い世代の方がメンズフィジークに参加できるようになった。
これにより、フィジーク選手の人口が増え、競技としてさらに注目を集められるようになったのだ。
そして幅広い世代の方が参加できるということは、若い選手が年齢を重ねても競技ができるためより長くメンズフィジークを楽しめるようになったということ。
そういう意味では、今後さらに競技者が多くなっていく可能性が高い競技とも言える。
現在では子供のみが出場できる「キッズフィジーク」や家族で出られるも「ファミリーフィジーク」というクラスも出てきており、より競技者層の幅は広がっている。
近年のメンズフィジークは、ただ筋肉が好きな男が出場する競技ではなく、誰でも参加できるスポーツとして楽しまれるようになってきている。
従姉妹がボディービルをしていると聞いてこのサイトを覗いてみました。
出場者のみなさん、
日頃のトレーニングの修行に励んでおられて、
ご苦労さまです。
ボディービルの思想について、勉強してまいりたいと思います。