【フィジーク】Tシェイプとは?Vシェイプとの違いを徹底解説!!

 

今回は「Tシェイプ」と「Vシェイプ」の違いについてお話ししていこう。

 

 

Tシェイプってなに?

Tシェイプはメンズフィジークの用語としておもに使われ、ウエスト部分が長い体格のことを指す。

↓こんな感じだ

見ての通り、Tシェイプの体はウエスト部分はかなり長い。

とはいえ、これだけでは他の体との違いがわからないだろう。

そのためここからは、Tシェイプと対を成すVシェイプとの違いを見ていこう。

 

Vシェイプとの違い

そもそもメンズフィジークの体格には

  • Tシェイプ
  • Vシェイプ

の2つがある。

この2つを比べると、ウエストの長さに大きな違いがあるのがわかる。

ということで簡単に見比べてみよう。

こちらの画像を見ると、左の選手の方がウエストが長く右の選手の方が短いのがわかるだろう。

このウエストの長さの違いは、広背筋の位置によって生まれる。

左の選手は上半身全体を見たときに広背筋の位置が中心近くに来ているが、右の選手は広背筋の位置が低めに位置している。
そのため広背筋の位置を基準に「広背筋から鎖骨」「広背筋から腰」のそれぞれの距離を比べたときに左の選手の方が長く右の選手の方が短くなるのだ。

 

ハイラットとローラット

広背筋のついている位置が高ければその分ウエストは長くなり、広背筋の位置が低ければウエストは短くなる。

そのため、Tシェイプの体は「ハイラット」、Vシェイプの体は「ローラット」と呼ばれている。

画像で見てみよう。

見ての通り、左がハイラット(Tシェイプ)の体、右がローラット(Vシェイプ)の体となっている。

ハイラットの体の方が広背筋の広がりが上の方から始まっているのがわかるだろう。

これが「Tシェイプ」と「Vシェイプ」の違いなのだ。

 

どっちの方が良いの?

「TシェイプとVシェイプはどちらの方が良いの?」と言う質問がよく出るが、これに関しては

「2つの間に優劣はない」

と言える。
メンズフィジークという競技の中では、「Tシェイプだから高評価、Vシェイプだから低評価」というような差別は基本的にないのだ。

ただし審査員も人間なので、多少好みが分かれるというのは否定できない。

実際、2017年までメンズフィジークの世界大会に位置する”オリンピア”では「Tシェイプ」の持ち主であるジェレミーブエンディアが4連覇していた。

彼がオリンピアで連覇すればするほど、「メンズフィジークは”Tシェイプ”でないと勝てない」と言われた。

しかしここ数年はレイモント・エドモンズやブランドン・ヘンドリクソンといった”Tシェイプ”の選手がタイトルを獲得するようになり、「今はTシェイプがトレンド」と言われるようになってきている。

このように、Tシェイプが良いのかVシェイプが良いのかは時代によってかなり変わるため、どっちの方が良いのかは判断できないのだ。

今Vシェイプの方が良いと言われていても、もう少ししたらまたTシェイプの方が良いと言われるかもしれない。
もしかしたらそれが今年かもしれない。

そう考えると、どっちが良いかを考えることはあまり意味の無いことだと言えるだろう。

 

それぞれのメリットデメリット

 

TシェイプとVシェイプに優劣はないとは言ったが、それぞれのメリットとデメリットは存在する。

もしメンズフィジークで勝敗が分かれるとすれば、この2つの体のメリットとデメリットが顕著に出た場合だ。

そのため、それぞれの体のどこが優れていて劣っているのかは頭に入れておく必要があるだろう。

 

Tシェイプのメリット

Tシェイプはなによりも、ウエストが細く見えるのが大きなメリットとなる。

メンズフィジークはいかに肩幅とウエストの幅のギャップがあるかが重要になるため、ウエストが細いというのはそれだけでとても大きなポイントとなるのだ。

とくに肩幅が同じくらいのTシェイプの選手とVシェイプの選手が横に並んだ場合には、Tシェイプの選手の方がウエストが絞れて見えるため高得点につながりやすい。

左:ブランドン、右:ジェレミー

このように横に並べてみると、右の選手の方がウエストが細く見えるのがわかるだろう。

ジェレミーブエンディアがメンズフィジークで4連覇できたのは、彼の体が発達していたこともあるが、Tシェイプであったことの方が大きかったように思える。

それくらい、Tシェイプとメンズフィジークの相性は良いのだ。

 

Tシェイプのデメリット

対してTシェイプのデメリットは、フロントポーズでの広背筋があまり強く出ないことだ。

先程の画像をもう一度見てみよう。

これを見て、どちらの選手の方がより力強く見えるだろうか?

答えはおそらく左の選手(ブランドン)だろう。

右の選手(ジェレミー)ももちろん力強いのだが、スタイリッシュさの方が目立つ。
そのため、右の選手に比べると力強さでは勝てない。

ではなぜ左の選手の方が力強く見えるのだろうか?
それは広背筋にある。

丸のついているところが広背筋になるのだが、この2人の選手を見比べてみると左の選手の方が広背筋が大きく見える。

これは左の選手の方が広背筋が発達しているから大きく見えているわけではない。(その可能性もゼロではないが…)
広背筋が下からついているから大きく見えるのだ。(ローラットとハイラットの違い)

この骨格で生まれてしまった以上、どれだけ広背筋をトレーニングしたとしてもこの差を埋めることはできないだろう。

Tシェイプの選手はこの「広背筋が小さく見える」というハンデを背負って戦わなくてはいけないのだ。

POINT

このデメリットはTシェイプの体を持つ選手自身が一番よく知っている。

そのためTシェイプの体を持つ選手は「より肩幅とウエストのギャップを出すようにする」か「広背筋のトレーニングを重点的に行い少しでも力強くする」のどちらかで攻めている。

 

 

 

Vシェイプのメリット

VシェイプはTシェイプとは逆で、フロントポーズでも広背筋がかなり大きく見える。
そのため、体が力強く見えやすい。

そして、ウエストが短いと上半身が短く見えるため、脚が長く見られやすいのも大きな利点だ。

とくに2019年にメンズフィジークで優勝したレイモントエドモンズは、完全なるVシェイプで脚がとても長い。

ただでさえ長い脚なのだが、彼はサーフパンツの履く位置をかなり上の方にすることでさらに脚を長く見せている。

余談…

この年の彼の優勝はメンズフィジークの歴史が変わると言われた。
実際、この年あたりからメンズフィジークの優勝者はVシェイプの選手が増えたように思える。
まさに歴史が変わった瞬間だった。

 

Vシェイプのデメリット

Vシェイプのデメリットは、ウエストが太く見えやすいことだ。

やはりTシェイプに比べるとどうしてもウエストが太く写ってしまう。
(実際にはVシェイプの選手の方がウエストが細くても、太く写るケースも少なくない)

そのため、Vシェイプの選手はTシェイプの選手よりもウエストを細く維持することに敏感にならざるをえない。

とくに腹圧が強くかかるようなトレーニングではウエストが太くなるリスクが高いと言われているため、Vシェイプの選手はかなり気を遣う必要が出てくる。
こうなってくるとトレーニングの幅が狭まったり、腹圧に一部集中力を削がれるため、トレーニングの質が落ちる危険性もあるのだ。

POINT

とはいえ、Tシェイプの選手もウエストを細く維持することにはかなり気を遣っているため、トレーニングの質はあまりないかもしれない。

2つの間に差はない

詳しく説明をしてきたが、2つの体の間には基本的には差がない。

どちらの方が優れているわけでもなければ劣っているわけでもなく、ただ体の作りに違いがあるだけということを覚えておいてほしい。

 

文・編集:月刊 MEN’s PHYSIQUE 編集部 (@gekkan_mensphysique)

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