「努力無しでは出来ない」43歳、スーパールーキー”金元悠司”

 

「筋トレは日々の努力の積み重ねが確実に形となって現れ、年老いても成長を感じられるもの」(金元悠司選手)

 

今回は、2020年にフィジーク参戦して以来数々のコンテストで勝利を勝ち取っている、金元悠司選手にインタビューを行なった。

43歳という年齢でありながらコンテスト1年目からタイトルを獲得できるのはなぜなのか。

その真相に迫る…

 

金元悠司(かなもとゆうじ)
1978年7月28日生まれ。大阪府出身。身長173cm。OFF期の体重は72kgでON期の体重は66kg。
趣味はトレーニング。

 


──「2020 FWJ evolgear japan open フィジークマスターズ 1位  2020 マッスルゲート神戸 フィジークマスターズ +172cm 1位  2020 ゴールドジムジャパンカップ フィジークマスターズ +172cm 5位」という素晴らしい成績を残されていますが、この成績についてはどう思っていますか?

2020年に初めてフィジークの大会に出場したため、自分でも驚くほどの良い結果を残せて素直に嬉しかったですね。

最初に出場した大会は2020年9月の「FWJ evolgear japan open」だったのですが、表彰式で順位を呼ばれる際、自分の番号がなかなか呼ばれず心の中で「えっ!? まだ呼ばれない?」と思っていました(笑)。
そして、優勝者の番号として自分の番号が呼ばれた瞬間「えぇぇ!?」と思わず声がでそうになりました(笑)。

その翌月にマッスルゲート神戸にも出場し優勝をいただけたのですが、こちらも表彰式で順位を呼ばれる時はかなり緊張しましたね(笑)

さらにその翌月にはマッスルゲートとJBBF主催の大会上位者だけが出場できるジャパンカップがありまして、それには出場するか正直悩みましたが、自分の身体が全国の上位選手の中でどこまで通用するのかを確かめたくて出場を決意しました。

結果はなんとか5位入賞できて、自分としては今の自分のベストを尽くしての結果だったので、満足でしたね。

 

──ステージに立ったときに感じることはどんなことですか?

初めてステージに立った時は、沢山のスポットライトに照らされ、大勢の人が自分を見てくれている、まるで有名人にでもなったかのような本当に言葉では言い表せない高揚感に包まれていました。
一度あの瞬間を味わうと止められませんね(笑)

 

──バックステージではどうでしたか?

たまたま初めての大会の控室がバックステージだったので、色んなジャンルの選手の出場前を見ることができました。

そのおかげでパンプアップの仕方など勉強することができましたね。

やはり、間近で見るのとYouTubeなどの動画などで見るのとではかなり違うことも分かりました。

 

──大会に出たときは緊張しましたか?

大会に出るまでにYouTubeで過去大会の動画を見たり、通っているジムで大会に出場されたことのある方から色々とアドバイスをいただけたお陰で、「おぉ、見たことある光景だ(笑)」と思えて、あまり緊張しませんでしたね。

 

──もし緊張している時にはどのように対処しますか?

出番が近くなり緊張しそうになっても、自分が日々積み重ねてきた事を思い出して「やれるだけの事はやってきたし、あとはそれを披露するだけだ」と思うようにしてますね。
この競技は他の競技と違って、ステージに上がる前にある程度勝負は決まってしまうので、大会当日にどうにかなるものでもないと思ってます(笑)。

 

──大会に出るときはどんなマインドで出場されますか?

大会1カ月前くらいから、「いよいよ大会が近づいてきたな」とワクワクしながら毎日過ごし始めます。

大会直前になると「早く大会に出たい!」という気持ちを抑えながら生活していますね(笑)。

大会中のバックステージでは周りの選手のコンディションが良く見えたりしますが、「いやいや、他の人も同じ気持ちのはず!自分に自信を持とう!!」と基本的にマイナス思考にならないよう心掛けました。

 

──大会中、バックステージで意識していることはなんですか?

自分の出場するクラスの出番までバックステージで結構待つので、身体を冷やさないよう長袖シャツや靴下を履いたりしています。
パンプアップについては、出番の15分くらい前……だいたい自分のクラスの1~2クラス前くらいからしか始めませんね。
若い方と違って早めにパンプアップするとバテテしまうので(笑)。
ただ、ギリギリまでするとそれはそれでステージ上で息があがった状態になってしまうので、事前に一通りのパンプアップを行うとどれくらいの時間が掛かるのかを調べたりはしました。

 

──では、ステージ上に立った時に意識していることはなんですか?

ステージ上では、自分の事を皆が見てくれていると少し自惚れるくらいの気持ちで立つことで、緊張しないよう意識しています。
ただ、審査はあくまで審査員の方々にしていただくので、審査員に向けてポージングを取るようには心掛けていますね。

 

──自分の戦略でうまくハマったなと思ことはありますか?

40歳を迎えるにあたりコンテスト出場を目指しましたので、若い人より自分に残された時間は少ないと感じていました。
なので、コンテストに出場するまでにYouTubeなどで、トレーニング動画だけでなく、栄養学や解剖学の動画などを見てかなり勉強しました。
そのお陰で、有名な選手が行っているトレーニングだからやろうと言う考えではなく、解剖学などに基づいた理にかなったトレーニング法を見極めて取り入れるようになれましたね。
その結果、扱う重量は軽い方だと思いますが、正しいフォームで対象筋に刺激を与える事ができて、大きな怪我もなくボディメイクに成功できたと思います。

 

──ずばり、勝つために大切なことはなんですか??

大切なことは、やはり継続かと思いますね。

フィジークなどのボディメイク競技は、よほどのトップ選手でなければ他の競技に比べて才能より日々のトレーニングの積み重ねによって成果を見出せるものだと思っています。

トレーニング・食事管理・休養を行わない限り成果を出すことはほぼ不可能だと思います。それこそがまさにこの競技の一番の醍醐味かも知れません(笑)。

 

──大会など間近で見ていて、この人はすごいなと思った方はいらっしゃいますか?

間近で見てと言うわけではありませんが、IFBB世界マスターズチャンピオンの田村選手は同じ40代として憧れの存在ですね。

「勝つため」世界チャンピオン田村宜丈が語る自身の強さの理由

 

──自分で感じている自分のカラダの一番の強みは何ですか?

一番の強みは「代謝が高く減量を楽に行える」ところでしょうか。

実際、初出場の時も有酸素運動は大会2週間前に少し行いましたが、摂取カロリーは3000kcalくらいで仕上がり、それ以降は一切有酸素運動はやらなくなりました(笑)

そのお陰もあり、大会直前であっても最後まで減量の手札を持てたことで精神的にかなり楽な気持ちで大会に臨めました。

 

──自分のカラダの弱み、もっと強くしたい部分はなんですか?

骨格的に厚みが出にくいので、胸…とくに上部がウィークポイントですね。
トレーニングをしていても他の部位よりパンプしにくかったりしますし。

あと、地肌がすごく色白でなかなか黒くならないので、タンニングにかなり通う必要があってお財布には厳しいですね(笑)しかも地味にタンニングって疲れるので(笑)。

 

──ここからはすこし幼少期のお話をさせてください。幼少期はどんな少年でしたか?

幼少期の見た目は色白で細身でしたね。
食事に関しては好き嫌いの多い子供でした。
よくありがちですが、お菓子はいっぱい食べるのにご飯はほとんど食べなかったので、よく母親に怒られてました(笑)。

その代わりと言う訳ではないのですが、食べれるものならずっと同じものを食べる事が苦痛ではなかったようで、塩を掛けただけの白米をよく食べてましたね。
ほとんどのおかずは嫌いなものだらけだったので…
これも母親に怒られてましたが(笑)。

これがリーンな食事を苦痛なくし続けられている要因でもあるかと思います。

 

──それからどのように筋トレに出会い、ハマっていったのですか?

よくある話かもですが、小学生の頃にテレビでジャッキー・チェンやアニメのヒーローを見て「カッコイイ身体だなぁ」と憧れたんです。
それで家で腕立伏せを始めたのが筋トレの出会いだったと思いますが、その時はすぐに飽きてしまいましたね(笑)。

中学・高校生時代はクラブ活動などで筋トレをすることはありましたが、本格的ではなかったので大した身体にはなりませんでした。

ただ、社会人になってマッチョな身体への憧れは持ってましたね。

20代後半くらいの時に勤めていた職場に簡易トレーニング室があり、ベンチプレスが置いてあったので再び筋トレに対する思いが強くなり仕事が終わった後に少しトレーニングをしてから帰るようになりました。

今の自分からすれば恥ずかしい身体でしたけど、周りの人からみたらすごい体だったみたいで「そんなに身体鍛えて何を目指してるの? 大会には出ないの?」とかよく言われてましたね。
その当時はまだボディメイク系の大会と言えばボディビルしかなかったため、人前でビキニパンツを履く勇気はありませんでしたので、大会に出場したいとまでは思えませんでしたけど(笑)。

そこからは週1~2回程度のトレーニングは行ってましたが、身体は大して変わってませんでしたね。

 

──大会に出ようと思ったきっかけやエピソードはありますか?

40歳を迎える年にたまたまYouTubeを見てたら、同い年の方がフィジークに出場している動画を見て、
「最近はボディビル以外にもこんなボディメイク系の大会があるんだ。自分と同い年の方でもこんなにカッコイイ身体になれるんだ。」と思い、一度本気で筋トレに打ち込んでみようかなという感じで始めました。

あと、フィジークならビキニパンツを履かないしと思ってました(笑)。

 

──ご自身がもしかしたらコンテストで勝てるポテンシャルを秘めているかもしれないと思い始めたのはいつ頃からですか?

正直、大会に出て結果をいただけるまで、一度も思ったことはありませんでした。
YouTubeなどを見ていると他の人の身体はみんなすごく見えてたので(笑)。

ですが、まだ大会に出場したことがない時に通っているジムで大会出場経験のある方から、自分の身体なら入賞レベルは確実と言われたことはあったのでそこで少し自信を持てました。

 

──大会を見る側とやる側の一番の違いはなんだと思いますか?

一言で言えば、ボディメイクの楽しさが何倍にも膨れ上がることでしょうか。

ボディメイクをされている多くの方は、現状の身体から変わりたいという願望から始められるかと思います。
そして少しずつ身体の変化に気づき始め、ボディメイクの楽しさを感じていく。

ある程度までいくとトレーニングをされていない一般の方から「凄い身体だね」なんて事も言われたりすると思うんですよ。
そのときに心のどこかで「自分の身体を大会などに出場して正式に評価してもらいたい」という感情が生まれる方も多いと思います。

実際、私は大会に出場したのは2020年からですが、その前年に大会を実際に見に行ってましてステージに上がっている選手達を見て、「凄くカッコいいなぁ。自分もあのステージに立ってみたいなぁ」と、より決意が強まりましたし、ボディメイクへの楽しさが増えました。

 

──減量やトレーニングはとても辛いものですが、どうしてここまで情熱を注げるのですか?

私の場合は大会出場という明確な目標が出来たことで、本格的なトレーニングをし始めたんですけどその中で子供の頃に憧れていた人物やアニメのヒーローのような身体に変化していく過程が嬉しかったというのが大きいですね。
少しでもそんな身体に近づけるのなら、減量やトレーニングを全く苦痛と思わなくなっていました(笑)。

ゲームにハマっている子供が毎日飽きもせず楽しくやり続けるのと同じですよ。
私にとってはそれくらいトレーニングが楽しいことなんです(笑)。

毎日仕事が終わってトレーニングウェアに着替えた瞬間、普通のどこにでもいる中年からアニメのヒーローに変身したような気分になれます。
コスプレをされる方と同じような気持ちかも知れませんね(笑)

それとトレーニング中は普段の嫌な事を忘れさせてくれるのでストレス解消にもなっています。
逆に休養のためにトレーニングを適度に休まないといけないことが辛いと思ってしまってるくらいです(笑)。

食事もリーンなものが習慣化されたのであまり健康的でない食べ物を見ても「これは自分が食べれる食べ物じゃないんだ」と思うようになりました。
例えるなら一般の方がドッグフードなどを見ても「これは犬が食べるものであって人間が食べるものじゃない」と思うのと同じですね(笑)。

さらにこの考え方が進んでいくと悟りの境地に近くなり、自分が食べれる食べ物以外が視界に入っていても脳が認識しなくなってきますね(笑)。

 

──コンテストに求めるものはなんですか?

コンテストに出ることによって自分の身体を大勢の人に見てもらえる事が一番でしょうか。

ボディメイクは過去の身体より少しでも理想とする身体へ変化させることが一番の目的だと個人的には思ってます。
ただコンテストに出る選手の多くは大なり小なり承認欲求を満たしたいという気持ちがあったり、自分に自信を持ちたいと思われている人が多いと思いますので、そういった意味ではコンテストに出場することはおススメかと思います。

 

──筋トレをする前と始めた後で変わったことはありましたか?

あらゆることに自信がつきましたね。
やる気があれば大抵の事はできると思えるようになりました。

あとかなり健康になりましたね(笑)。

 

──トレーニングを続けてきたことで得たものなどはありますか?

やっぱり自信ですね。
そして継続からの習慣化が本当に大きな成果を生み出すことを実感しました。

あとはトレーニング以外の事であっても自分の可能性を信じられるようになりました。
人はやる気さえあればよほどのことでなければ肉体的にも精神的にも十分に変えられると思えましたね。

 

── 一般的に、トレーニングをしても何になるのだろうと考えている方も多いかと思いますが、それについてはどう思いますか?

確かにそういう事をおっしゃる方は大勢いらっしゃいますよね。

それについては個人的にはコンテストを目指すほどの身体づくりをする必要はないかと思いますが、これからの時代は医療の発達により寿命は延びていく傾向にあるので、仕事を引退後のセカンドライフを過ごせる時間が2~30年近くにおよぶかと思います。
そう考えた時に、せっかく時間が多くあっても身体が健康でなければただ長生きをさせられているだけにしかならないと思うので、トレーニングは言わば未来の自分への投資だと思って日々励んでいる部分もありますね。

 

──ではまだ筋トレをしていない一般の方に筋トレをすること大会に出ることはオススメしますか?

はい、オススメします。
大会については、少しでも大会に興味があるなら間違いなく出た方が良いと思います。

どうしても大会に出るとなるとそれなりの身体になってからでないと出れないと思ってしまいがちですが、むしろ逆です。
早めに出ることによってボディメイクへのモチベーションも段違いに上がりますし、大会に出場したことでしか得れない経験や情報もありますから。

 

──大会に出ることにはどんな意味があると思いますか?

やはり客観的に自分の身体を評価してもらえることですね。
自分の身体の弱点なども他人と並ぶことによって分かることも多いので。
また、大勢の人前に立てたという自信にも繋がります。

 

──基本的な食事を教えてください

増量期の食事はこんな感じです。

▼起床直後
EAA8g、グルタミン4g

▼朝食
あんぱん(ヤマザキ薄皮つぶあん)5個、ヨーグルト、バナナ、プロテイン30g

▼間食1
あんぱん(ヤマザキ薄皮つぶあん)2個

▼昼食
白米350g、野菜少々、鶏胸肉or魚100g

▼間食2
あんぱん(ヤマザキ薄皮つぶあん)3個

▼トレ前
プロテイン30g、マルトデキストリン30g

▼トレ中
マルトデキストリン60g、EAA16g、クレアチン4g

▼トレ後
グルタミン8g

▼夜食
白米450~500g、野菜少々、鶏胸肉or魚100g

▼就寝前
プロテイン30g、グルタミン4g

 

 

減量期の食事はこんな感じです

▼起床直後
EAA8g、グルタミン4g

▼朝食
オートミール90g、ヨーグルト、バナナ、プロテイン30g

▼間食
あんぱん(ヤマザキ薄皮つぶあん)2個

▼昼食
白米250g、野菜少々、鶏胸肉or魚100g

▼間食2
あんぱん(ヤマザキ薄皮つぶあん)3個

▼トレ前
プロテイン30g、マルトデキストリン20g

▼トレ中
マルトデキストリン40g、EAA16g、クレアチン4g

▼トレ後
グルタミン8g

▼夜食
白米350g、野菜少々、鶏胸肉or魚100g

▼就寝前
プロテイン30g、グルタミン4g

 

──食事を摂る際に気をつけていることはありますか?

基本的に年中リーンな食事(綺麗で健康的な食事)を心掛けていますが、ヤマザキの薄皮つぶあんは栄養成分も非常に優秀で美味しいので減量・増量期間を通してずっと食べ続けてます。

ちなみにコンテストを目指すよりずっと昔から食べ続けているので、今までに1万個以上は食べたんじゃないかと思います(笑)。

あとは個人的な考えですが、シーズンを通して1番大切な時期は大会終わってからバルク期に移る初期の期間だと思っているので、大会が終わってから最低1ヶ月間は体重の増加を体重の約3%(2kg以内)くらいに抑えてます。
極力無駄な脂肪を付けることなく筋肉量を増やしたいので。
しかもこれをすることで来シーズンの減量期に入った時にも代謝が高い状態が続き、摂取カロリーを多くしたまま苦労せずに仕上げる事が出来ます。
実際、私は摂取カロリーを3000kcalにしても仕上げることが出来ました(笑)。

 

──付き合いなどで外食をする場合に気をつけていることはありますか?

コンテスト1ヶ月前までは、あまり脂質などを気にせず食べてますが、それ以降になると脂質の少ないメニューを選んで食べるように心掛けてますね。
ですが、周りの人に変に気を遣わせない範囲で行ってます(笑)。

 

──お酒を飲む席ではいつもどうされていますか?

幸いなことに、もともとお酒に弱く普段から飲みの席でもアルコールは飲まないので、ウーロン茶などを飲んでます。
アルコールに弱いというのはこの競技をする上では助かってますね(笑)

 

──トレーニングのルーティンを教えてください

とくに曜日指定は行わずに3分割で行ってます。

1日目は「胸・肩(後)・二頭」

2日目は「背中・肩(前)・三頭」

3日目は「脚・肩(横)」

腹筋は1日おきに腹直筋メインの種目と腹斜筋メインの種目を交互に行ってます。

 

──トレーニングのセットの組み方や重量&回数、インターバルやセット法についてこだわりはありますか?

トレーニングはマンデルブロトレーニング法とPOF法を組み合わせて行ってます。

例えば胸の種目ですと「ダンベルプレス(ミッドレンジ種目)」、「ダンベルフライ(ストレッチ種目)」、「ケーブルフライ(収縮種目)」のメニューを高重量の日、中重量の日、低重量の日とルーティーンで回してますね。

各部位の種目数は2〜3種目で、セット数は1〜2セット(トータルでも5〜6セット)と比較的少ない方かと思います。

 

──トレーニングで最も大切にしていることはなんですか?

出来る限り狙っている対象筋のみを使って行いたいので、対象筋以外は脱力するイメージでやっています。

先程お話したようにかなりトレーニングボリュームは少ない方だと思いますが、その分1セットあたりにかける意識は大事にしています。

 

──普段から飲んでいるサプリメントを教えてください。

プロテイン、EAA、グルタミン、クレアチン、HMB、カフェイン、アグマチン、マルトデキストリン、クエン酸、αリポ酸、マルチビタミン類あたりです。

 

──トレーニング前後の食事とサプリメントを詳しく教えてください

トレーニングの約1時間前にマイプロテインのプロテインとH+B製のマルトデキストリンを摂取して、トレーニングの30分前にマイプロテインのカフェインとアグマチン(primaforce)を摂取してます。

トレーニング中はマルトデキストリンとEAAとクレアチンを混ぜたドリンクを飲んでますね。

トレーニング直後はグルタミン、クエン酸、HMB、アルファリポ酸を飲んで、3〜40分後に食事を摂っています。

トレーニング前、中、後を通して炭水化物は多めに摂取してますね。

 

──体のコンディションを整えるために行っていることは何かございますか?

毎日、朝と寝る前はストレッチポールなどで身体をほぐしています。

 

──体のコンディションを整えることでどのような変化がありますか?

可動域が広がってトレーニング効率があがった感じがしますね。
あと、怪我もしなくなりましたね。

とくに脊柱起立筋は背中のトレーニング以外でも日常的に疲労が蓄積しやすいので、毎日ほぐしてますね。
あとは普段から姿勢を意識する事はかなり大事だと思ってます。

 

──体のコンディションを整えることについてどのようにお考えですか?

個人的には、トレーニング中級者以上の方ならトレーニング、睡眠を重要視するといいと思ってます。

よく疲労困憊になるまでトレーニングする事が追い込めた証拠と勘違いされる人もいらっしゃいますが、トップ選手でなければそこまでの追込みは逆に怪我のリスクが増えるだけだと思いますので。

身体を休めない限り筋肥大も起こりにくいので、睡眠はとても大切だと思っています。

 

──リフレッシュはどのようにされていますか?

トレーニング自体がリフレッシュですね。
あとは睡眠です。

 

──リフレッシュは大切だと思いますか?

はい、凄く大切だと思います。

私はそうではありませんが、ボディメイクのために仕方なくジムに行く方も一定数いらっしゃると思いますので、そういう方は適度にリフレッシュされる事をオススメしますね。

 

──現在の仕事は何ですか?

大阪市内で下水道関係の仕事をしています。

 

──仕事をしながら選手として大会に出ることはとても難易度の高いことだと思いますが、どのようにしてクリアしていますか?

あくまでトレーニングは趣味として行っているのと、ストレス解消も兼ねているのでそこまで大変と思った事はありません(笑)。

 

──仕事、プライベート、トレーニングに優先順位をつけるとしたらどのようになりますか?またその理由も教えて下さい。

一番はやはり仕事で次にプライベートとトレーニングとなりますね。
あくまで趣味でトレーニングを行っていますので。

 

──大会に出ることについて、ご家族や友人、周りの方はどのような反応をされていますか?

トレーニングをされている方ならよくあることかと思いますが、大会に出る前は色んな人から「なにを目的にそんなに身体を鍛えてるの?」なんて感じの質問をされることがありました。

ですが大会に出てからは周りの反応も少し変わり、よく言えばアスリート選手のような扱いになりましたね(笑)。

 

──今後、フィットネス業界はどのようになっていくと思いますか?

数年前からフィットネスブームが続いているかと思いますが、これからもフィットネス人口は増え続けるかと思います。
その時にはトレーニングしている人が馬鹿にされにくい時代になればいいなと思いますね(笑)。

 

──あなたにとって筋トレとは?

自分の努力無しでは出来ないものと考えています。

もし、いい身体になりたいと思うお金持ちの人がいたとしても、お金を掛けたからと言って筋トレや食事管理などを一切しなければ、いい身体を手に入れる事はかなり難しいです。
なので、よく「お金持ちにすら手に入れれないモノを自分は手に入れてるんだ」と思うことがあります(笑)。

日々の努力の積み重ねが確実に形となって現れ、年老いても成長を感じられる数少ないものだと思ってます。

 

──最後の質問です。今後の意気込みと目標、最終的にどんな存在になりたいのかを教えてください。

今後はJBBFのオールジャパン(全国大会)へ出場して入賞以上の成績を残したいです。

そして色んな方(特に同世代の方)に、自分と同じようにボディメイクを通じて充実した人生を送れるきっかけを与えれればと思います。

 


 

▼Instagram

@ironman1450tc

 

文・編集:月刊 MEN’s PHYSIQUE 編集部 (@gekkan_mensphysique)

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