「目標があるから頑張れる」日本ジュニア4位、杉中一輝選手

「目標があるから頑張れるんだと思います。でもその目標というのはだんだん変わっていくものなので、常に何か目標を持ちトレーニングをしていくのがいいと思います。」(杉中一輝選手)

今回は、19歳という若さで三重県新人ボディビル選手権を優勝し、日本ジュニアボディビルで4位という成績を残している未来のトップビルダー杉中一輝選手にインタビューを行なった。
若くして数々の賞レースで勝利を収める杉中選手の強さのワケに迫る。

 


──これまで数々の受賞歴があり、素晴らしい成績をたくさん残されていますが、この成績についてはどのように思っていますか?

確かにいろんな大会に出ましたね(笑)。

初めてでた三重県ボディビル選手権新人部門は同じステージに外国人のとてもデカい方がいらっしゃってて、「自分は優勝無理かな」って思ってましたよ(笑)。

でもやれる事はやろうと思い、今まで練習してきたポージングを必死に取りました!

結果優勝は自分と発表されたときは、聞き間違いかと思うぐらい嬉しかったです。

あとで写真を見返してみたら上半身のバルクは圧倒的に負けていたんですが、脚の筋量とポージングで勝ったんだと知りました。
自分が脚が強いこともこの時初めて知りました!

その次の年の三重と東海と日本ジュニアも脚をとにかく審査員に見せつけて上に行こうと思いポージングを取ってました。
(ジュラシック)木澤さんには上をもっとつけろと言われてるので上も今頑張ってます(笑)。

 

──これまでの大会で最も印象に残っている大会はなんですか?

印象残ってるのは日本ジュニアです!

日本ジュニアは自分がボディビル始める前からYouTubeで「すごいなぁ」とずっとみてたステージだったので、いざ出るとなった時は、「予選は通過したい」という目標でやってました。

順位発表の時にどんどん順位が呼ばれてる中で自分がなかなか呼ばれなかったんです。
(※順位は低い方から呼ばれ、最後まで呼ばれなかった選手が一位になります。)
そしてベスト6に入ったのが確定した時に、「ここまできたら1位を獲りたい!」と思いました。

結果は4位だったのですが、自分の年と同じ年代の中でのレベルを知れたのでとてもいい経験になりました。

 

──ステージに立ったときに感じること考えていることはどんなことですか?またバックステージで感じたことについても教えて下さい。

自分はあまり自信を持てない人間なので、バックステージでは隅っこの方でこっそりバンプしてます(笑)。

でもステージでは自分の今までやってきた事を見せたいのでステージに立ったら人間が変わったかのように無意識にアピールをしまくっています!
その審査が終わってまたバックステージに戻ると隅っこに隠れますが…(笑)。

これからは自分に自信を持っていきたいと思います!

 

──大会に出るときは緊張しますか?

初めて出た大会は緊張しまくってました。

フロントリラックスの時に脚が痙攣しだして止まらなくなってしまい、とても恥ずかしい思いをしましたね!

フリーポーズの時も頭が真っ白になりましたが、練習はものすごくしてたので身体が勝手に動いてくれたおかげでなんとかやり切ることができました。

バックステージに戻ったらポージングがしっかりできてたのかどうかも、自分が一体何をしていたのかもわからないぐらい頭が真っ白でした(笑)。

 

──緊張している時はどのように対処しますか?

今は緊張しないのであれですが、以前よく緊張していた時はその時応援来てくれてる「家族」「友人」の事を思うようにしていました。

そうすると緊張よりも勝たないといけない気持ちが強くなってアドレナリンが出るのか、早くステージに上がりたくなってくるんです。

近くで応援し続けてくれた方や友人達には本当に迷惑もかけましたし、何度も助けられましたし、ここまで応援に来てくれたのに結果を出せないとなると申し訳ない気持ちになるので、もうやるしかなくなります。

 

──大会に出るときはどんなマインドで出場されますか?

大会前はとにかくやれる事をやるようにしています。
例えばダイエット食をしっかりすることや、トレーニングの質を落とさないようにするなどですね!

大会直前はあまり緊張しません!むしろ楽しみの方が大きいです。

大会中は先程お話しした通り、応援来てくださった方々に恥じない結果を出すことだけを考えてます。

 

──大会中、バックステージで意識していること、ステージ上に立った時に意識していることはありますか?

バックステージではパンプのタイミングを間違えないようにはしています。

早くパンプしてしまうと冷めてしまったり、直前でしすぎると間に合わなかったりするので時間や大会の進み具合を見て最高のコンディションを見せられるように意識していますね。

ステージで立って意識している事はとくにないです。
練習してきた事を出すだけなので、練習してないと周りを見ながら焦ってしまうと思います。
自分はポージング練習などは結構する方なのでステージ上では大丈夫です。

 

──自分の戦略でうまくハマったなと思ことはありますか?

戦略的にっていうのはないです。
個人的には大会直前の調整とかより大事なのはトレーニングだと思っているので!

木澤さんと会ってからトレーニングの大切さを更に知れました。

減量で辛くても重さから逃げない事や、挑戦する気持ちなど。

なので戦略というよりかは普段のトレーニングの質をどれだけ落とさずにダイエットできるかだと思います。

 

──ずばり、勝つために大切なことはなんですか??

普段のトレーニングの質を落とさずにしっかりダイエットをする事ですね。
トレーニングの質を落としてまでダイエットしていくと筋量も持ってかれるので結局はトレーニングだと思います。

 

──大会など間近で見ていて、この人はすごいなと思った方はいらっしゃいますか?

相澤隼人君です。
自分が日本ジュニアに出ていた時に学生の方に出ていて、一つ下とは思えないバルクと仕上がりでした。
ジュラシックアカデミーで勤務の時に撮影で相澤君が来てくれたこともあって、間近でトレーニングをしてましたが、ど迫力なバルクでした。

 

──自分で感じている自分のカラダの一番の強みは何ですか?

脚です。これしか言えません。
上半身をもっと頑張ります…笑

 

──自分のカラダの弱み、もっと強くしたい部分はなんですか?

上半身です。

自分は下半身に比べて上半身が比較的小さいのでもっと強くしていきたいと思っています。

特に背中の厚みを強くしたいです。これは木澤さんからよく言われていることでもあります。
以前、ジュラシックアカデミーでトレーニングしていたら、木澤さんに「まだアップ?」と聞かれて「メインです」と答えたら「女子より弱いんじゃない?」と笑いながら言われたので(笑)。
1番強くしたい部位は背中ですね。

 

──すこし幼少期のお話をさせてください。幼少期はどんな少年でしたか?

幼少期のころは柔道をずっとしていました。
3才〜18才までしていましたが、ほぼほぼ無理矢理でした。
でも嫌なことでも「一度決めた事はやめずに最後までやり切れ」とよく父親に言われていたので、どんなに辛くても挫けそうになっても続けていました。
そのおかげで今があると思っているので、今では感謝しかありません。

 

──それからどのように筋トレに出会い、ハマっていったのですか?

母校が全国レベルのスポーツ学校でそこで柔道をしていたのですが、トレーニングの一環で高校一年生の時に初めてベンチプレスに触りました。

それから段々とベンチにはまっていって、練習終わりにベンチを365日毎日やってましたね。

気づけば、引退する時には165キロまで上がっていました。でも見た目はガリガリで体重も60キロでしたが。

引退してする事がなくなったので、近くの体育館でトレーニングをし始めたんです。
そこでは新しい種目をどんどんやっていきデットリフトやスクワットなどをしていきました。

 

──大会に出ようと思ったきっかけやエピソードはありますか?

ある時自分がトレーニングしているジムに、昔同じ道場で柔道をしていた方がいらっしゃったんです。
その方は大会にも出られていた方だったのですが、その方に「大会出てみたら?」と言われたのがきっかけです。

 

──ご自身が「もしかしたらコンテストで勝てるポテンシャルを秘めているかもしれない」と思い始めたのはいつ頃からですか?

初めて出た時の三重県新人大会です。

そこで優勝した時の写真見て自分の下半身が強い事を知り、もしかしたらこれからこの脚で勝っていけるかもしれないと思いました。

 

──杉中選手はまだとても若いですが、その若さでも大会で勝てるのにはどのような理由があるのでしょうか?また杉中選手のように若くても大会で勝てるようにするにはどのようにすれば良いのでしょうか?

最近はYouTubeやSNSで色々な情報があると思います。
自分も昔はYouTubeで参考にしたりやっていましたが、あまり大きくなる気がしなくなり、jbbfのトップビルダーのDVDを購入し見ました。

その時に衝撃を受けたんです。
「トレーニングってこんなにも重たいものを持つものなんだ」と。

自分はナチュラルなので、ナチュラルで筋肉を大きくするにはやはりjbbfの選手を参考にするのが1番いいと思い、それだけを信じやっていったらどんどん大きくなりました。

なので色々な情報に惑わされる事なく、1つの事を信じてやっていった方がいいと思います。

 

──減量やトレーニングはとても辛いものですが、どうしてここまで情熱を注げるのですか?

トレーニングが好きだからです。
どんどん重たいものが上がっていき力がついていく快感が大好きなんです。

減量に関しては目標があるから頑張れるんだと思います。
もし大会も何もなくただダイエットしようと思うだけだったら、あそこまで絞れなかったと思いますよ。
大会という大きな目標があると、やらないといけないという使命感に駆られるのでそれが、一番大きいと思います。

一般の方だったら結婚式や海に行くなど、何か目標や日にち設定を決めてダイエットに取り組んだ方がいいと思いますよ。
明確な目標を作る事はダイエットにおいてとても大事ですから。

 

──筋トレをする前と始めた後で変わったことはありましたか?

ポジティブになりましたね。

自分は身長が低く、どうしても自分に自信を持てなかったのですが、トレーニングと出会って身体が変わっていくうちに全然気にしなくなりました。

なんだったら今では、高くなりたくないとすら思っています(笑)。

 

──トレーニングを続けてきたことで得たものなどはありますか?

諦めない気持ちですかね。

仕事の面でもそうですが、やり切る事を覚えていきました。

父親から言われ続けた「一度決めた事は続けろ」という言葉も、トレーニングと出会った今だったらそれがものすごく大切なことなんだと分かります。

トレーニングは身体だけじゃなく心も変わると思うので日常生活でも前向きに取り組む事ができると思います!

 

── 一般的に、トレーニングをしても何になるのだろうと考えている方も多いかと思いますが、それについてはどう思いますか?

もし途中でトレーニングをしている意味が分からなくなった時には、初心に戻り、どうしてトレーニングを始めたのかを思い出すのがいいと思います。

でもその目標というのはだんだん変わっていくものなので、常に何か目標を持ちトレーニングをしていくのがいいと思います。

例えば最初はモテたいから始めた方でも今は大会で優勝したいからという目標に変わってる方だっていますので。
常に目標はを持つ事が大事ですね!

 

──まだ筋トレをしていない一般の方に、筋トレをすること・大会には出ることはオススメしますか?

筋トレはおすすめはします。大会はその人の気持ち次第です。
どうしても大会となるとトレーニングは楽しくてもダイエットも共にしていく事になるので、覚悟が必要なことだと思うので。

 

──基本的な食事を教えてください

・増量期の食事

朝は鮭1切れ、たまご2つ、ご飯は固定でその後に好きなものを食べます。

自分だったらアイスなんかを(笑)。

日中はプロテインと和菓子とかおにぎりを食べています。

パーソナルの合間を見つけて和菓子とかおにぎりを食べてます。
夜はお肉250〜300とご飯は固定で好きなものを食べます。ここでもアイスなどですね。

 

・減量期の食事

朝はツナ缶2つ、卵2つ、納豆、お米を食べます。
日中はプロテインとおにぎりです。
夜はお肉とお米を食べます。

 

──食事を摂る際に気をつけていることはありますか?

食事は1日2回しかとってないですが、夜はお肉を300グラム取るようにしています。
朝は食欲がないので飲み込みやすいもので済ますようにしています。

 

──付き合いなどで外食をする場合に気をつけていることはありますか?

増量期はなんでも友達に合わせますが、減量中はいきなりステーキかお刺身系のお店でお願いしています(笑)。

 

──お酒を飲む席ではいつもどうされていますか?

お酒は自分は飲めないのであまりそういう友達はいないです!
自分の周りがお酒飲めない人が多いので、そこらへんで困る事はありません!

 

──トレーニングのルーティンを教えてください

月曜日が脚の前側。
火曜日がハムストリングス、お尻、カーフ。
水曜日が胸。
木曜日が背中。
金曜日が肩。
土曜日が腕。
日曜日がオフ。
です。

 

──トレーニングのセットの組み方や重量&回数、インターバルやセット法についてこだわりがあれば教えてください

セット数は種目にもよりますが、だいたい3〜5セットです。

インターバルは決めずに行けると思ったら行く感じですね。
呼吸整って次のセットでしっかりパワー出せるなと思ったらいきます。

 

──トレーニングで最も大切にしていることはなんですか?

1セット1セットを大切に、限界まで追い込むことです。
自分の場合はレストポーズで追い込む事が多いですね。
連続でいけるとこまではいって、少しだけ休んでから更に3レップとかです。

 

──普段から飲んでいるサプリメントを教えてください。

日常で飲むのはマルチビタミンとアルティメットリカバリーMAXです。
アルティメットリカバリーMAXは脚の日と背中の日の寝る前に飲んでます。
トレーニング中はゴールドジムのペプチド、CCD、BCAA、クエン酸を飲みます。

 

──トレーニング前・中・後の食事とサプリメントを詳しく教えてください

トレーニング前は勤務中のことが多く、プロテインとかを飲んでいたりするので食事は基本取りません。

プロテインを飲むタイミングはトレーニングの30分ぐらい前にしています。
それ以外のプレワークアウトなどは取らないです。

トレーニング中は、ゴールドジムのペプチド、グリコのCCD、エクステンドのBCAA、コストコに売ってるクエン酸を飲んでいます。

トレーニング後は、プロテインのみです。

 

──体のコンディションを整えるために行っていることは何かございますか?

普段はコンディショニング系のお店などには全く行きませんが、大会近くなると近所のマッサージ屋さんに行く事はあります。

 

──リフレッシュはどのようにされていますか?

お休みの日は友達と遊んだりしてリフレッシュしています。

 

──リフレッシュは大切だと思いますか?

思いますね。
毎日仕事とトレーニングだけだと疲れが溜まってしまうと思うので、たまには息抜きにお買い物行ったりすると気分が良くなるのでお買い物とかはよく行きます。

 

──お仕事は何をされていますか?

普段はパーソナルトレーナーをしています。
愛知県半田市にあるGANZANというジムが正社員で、委託としてジュラシックアカデミーでもパーソナルをしています。

1日に4〜8名ほど見ていますね。

トレーニングは時間帯はその日のパーソナル次第ですね。
空きの時間を見つけてトレーニングをする感じなので、日によって朝だったり昼だったり夜だったりとばらばらです!

 

──その仕事をする上で、大会に出ることには良い効果はありますか?

あります!
大会に出る選手を見ることもありますし、応援行きたいと言って下さるお客様もいるので感謝ですね。

 

──仕事をしながら選手として大会に出ることは決して簡単なことではないと思いますが、どのようにしてクリアしていますか?

自分の考えとしてはトレーニングはあくまで趣味なので、仕事をしっかりした上でのトレーニングだと思っています。
なので時間なければ睡眠時間を削ってトレーニングします。

 

──仕事、プライベート、トレーニングに優先順位をつけるとしたらどのようになりますか?

第一に仕事、第二にトレーニング、第三にプライベートです。

第一に仕事は当たり前のことですが、トレーニングとプライベートの選択でトレーニングを選ばなかったら、鬱になってプライベートの方も上手くいかないと思います(笑)。

 

──大会に出ることについて、ご家族や友人、周りの方はどのような反応をされていますか?

最初の頃はびっくりされましたが、最近は応援してくれる方が多いので出やすい環境ではあります。

 

──今後、フィットネス業界はどのようになっていくと思いますか?

今後は盛り上がっていくと思います。
今ではYouTuberの方が増えてきているし。自分もやっていますが(笑)。

ですが、逆にいうと情報量が多すぎて困る時代でもあると思います。
誰のいう事を信じ抜くのかが大事だと思います。

 

──杉中選手にとって筋トレとはどんなものですか?

日常の一部です。

 

──最後の質問です。今後の意気込みと目標、最終的にどんな存在になりたいのかを教えてください。

今の目標は日本ジュニアを獲って、世界ジュニアで成績を残す事です!
最終的には木澤さんみたいな圧倒的バルクをつけて、日本選手権でも活躍できるような選手になりたいと思います!

 


 

▼Instagram

https://www.instagram.com/kazuki0107v_v/

 

▼YouTube「豆タンク杉中」

「『あい!こんちゃ!豆タンクです!』といつも言わせてもらってます。豆タンク杉中です。
自分のYouTubeはトレーニングもそうですが、プライベートやトップビルダーの方々とのコラボ動画も載せているチャンネルになります!」

https://m.youtube.com/channel/UCKyzL_c4l9tRH9TppwZwJ2g

 

文・編集:月刊 MEN’s PHYSIQUE 編集部 (@gekkan_mensphysique)

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