「全てにおいて妥協しない」IFBBPRO最有力の男”村山拓真”

 

「勝つためです。常に勝つことしか考えてません。」(村山拓真選手)

 

 

今回は「NPCJ 2019 WORLD LEGENDS CLASSIC オーバーオール優勝」、「FWJ 2021 NATIONAL PRO QUALIFIER CLASS A 優勝」という輝かしい成績を残している”村山拓真選手”にインタビューを行なった。
村山選手がなぜここまで強いのか、そしてなぜここまでトレーニングに情熱を注ぎ込めるのか、その全容に迫る。

 

村山拓真(むらやまたくま)
1988年7月9日生まれ。ニューヨーク出身。身長161.5cm。OFF期の体重は67kgでON期の体重は64kg。
好きな言葉は「成功の反対は何もしないこと」

 

 


 

──「NPCJ 2019 WORLD LEGENDS CLASSIC オーバーオール優勝」と「FWJ 2021 NATIONAL PRO QUALIFIER CLASS A 優勝」という素晴らしい成績を残されていますが、この成績についてはどう思っていますか?

まず、NPCJ 2019 WORLD LEGENDS CLASSICのオーバーオール優勝は自分にとってこの競技を続けるきっかけになりました。

フィジークデビューはその年(2019年)の4月にしたんですが、4月、5月、6月と立て続けに準優勝という結果に終わってしまい、正直この競技に向いてないんじゃいかと思い始めたりもしていたんです。
次出る大会(WORLD LEGENDS CLASSIC)で優勝しなかったらこの競技をやめようと決めていましたし。

ですが、結果として目標としていたオーバーオール優勝ができたので今に至ります(笑)。

ただ、その時、カテゴリー優勝したのも初めてだったので、表彰式では舞い上がらないように自分の感情を頑張って抑え込んでました(笑)。

FWJ 2021 NATIONAL PRO QUALIFIER CLASS A優勝は違う大会で惨敗した後の大会だったので、自信を取り戻すきっかけになる大会になりました。

目標としていたオーバーオール優勝はできなかったですが、まだまだ戦えるって思わせてくれた大会になりましたね。

 

──ステージに立ったときはどんなことを感じますか?緊張とかするんですか?

元々緊張しいなので、ステージに立ったときはすごく緊張します(笑)。
心臓がバクバクして、自分の鼓動が全身に伝わってきますよ。

ただ、その緊張は自信の無さや不安からくるものではなく、どちらかというと、ちゃんと仕上げてきた体をステージでうまく表現しようとするとこからくるものなので、緊張はどのステージでも必ずすると思います。

 

──バックステージではどうでしょうか?

バックステージではもう逃げ出したくなるぐらい緊張が高まりますよ(笑)。

でもそれがあとからは良い思い出になりますし、この競技の楽しみでもあります。

 

──他の選手と話したりはしますか?

いえ、
バックステージでは他の選手のことは一切見ないですし、気にしないようにしてとにかく自分に集中します。
普段は人と話すことが大好きなんですが、バックステージや控室では集中してるので全然話さないです。

 

──ちなみに緊張している時はどのように対処しますか?

「今日まで何ヶ月も必死に減量頑張ってきたんだから、あとは自分を信じて思いっきりステージを楽しもう!」って自分に言い聞かせてます。

あとは、大会とは関係ないことを考えたりします。
大会終わったら美味しいもの食べに行きたいなとか、明日の今頃は自由だ!とか。

 

──大会に出るときはどんなマインドで出場されますか?

大会に向けていつもマインドセットはただ一つで、「優勝すること」です。

大会出るからには優勝しか頭に無いですし、2位以下は同じだと思ってます。
優勝宣言を大会前のSNSの投稿ですることで自ら自分にいいプレッシャーをいつも与えてますね。

大会直前になると「勝ちシナリオ」を描いて、当日の食事配分やパンプのタイミング等について色々計画します。

大会中に関していうと、バックステージではまず目先のカテゴリーで確実に優勝してその後のオーバーオールでステージに立ってる自分をイメージしてますね。

ステージ上では余計なことは考えず、練習してきたことをちゃんと出せるように集中してます。
とにかく審査員全員が自分に注目することを願うばかりです(笑)。

 

──大会中、バックステージで意識していることはありますか?

バックステージではパンプのタイミングを常に意識してます。

ちゃんとベストな状態でステージに立てるよう、早すぎず遅すぎずのジャストなタイミング、だいたいステージに立つ20分前ですかね、そのあたりにパンプを始めることを意識してます。

 

──ステージ上に立った時に意識していることはなんですか?

ステージ上では立ち振る舞い、堂々さ、爽やかさ、心の余裕などの見せ方を意識して全力でポージングしてます。

ポイントはどんなに苦しくても、どんなに疲れても、しんどい顔をせず爽やかにスマイルすることですね(笑)。

 

──自分の戦略でうまくハマったなと思ことはありますか?

初めて大会優勝した時(WORLD LEGENDS CLASSIC)はとにかく絞りで勝負に挑んでそれがオーバーオール優勝に繋がったと思っています。

この時は、自分が一番勝てる点があるとしたら絞りだと思い、とにかく絞りだけは誰にも負けないという気持ちで大会に臨みました。

直近で優勝した大会(NATIONAL PRO QUALIFIER)では絞りに加えてある程度サイズも必要だと思っていたので、極力ボリュームを残しながら大会に臨んだことがカテゴリー優勝につながったのだと思います。

 

──ずばり、勝つために大切なことはなんですか??

全てにおいて妥協しないことですね。

絞りはもちろんですが、それ以外にも質感や肌感、バスキュラリティー、バルク、ポージング、笑顔、当日の食事、水分摂取量と、とにかく何一つおろそかにしないことです。

 

──大会など間近で見ていて、この人はすごいなと思った方はいらっしゃいますか?

大会では他の選手のことをあまりみないので凄いと思ったことはないですが、負けても言い訳せずに諦めず戦っている選手の方は全員凄いなと思っています。

 

──自分で感じている自分のカラダの一番の強みは何ですか?

肩の広がりからウェストの細さ、Vシェイプといったバランスと絞りにはいつも自信もってます。

 

──自分のカラダの弱みやもっと強くしたい部分はなんですか?

弱みは沢山ありますが、まだまだ肩と胸のボリュームが足りないと思っています。
あとはもっと背中の迫力、…ボコボコ感が欲しいなと思いますね

 

──すこし幼少期のお話を聞かせて欲しいのですが、幼少期はどんな少年でしたか?

子供の頃からとにかく負けず嫌いでした。

スポーツでも遊びでも、周りの友達にかわいそうって言われたことあるぐらい、とにかくいつも勝つことに拘ってました。

それは今でも変わってないですね(笑)。

 

──それからどのように筋トレに出会い、ハマっていったんですか?

筋トレは元々、中学・高校の部活動(サッカー、陸上競技)でやってましたが、筋トレが自分のルーティンになったのは大学生の時ですね。

僕は生まれも育ちもアメリカのニューヨークなんですが、向こうでは昔から学生も社会人も筋トレやエクササイズは習慣化されているので、大学時代に部活に入っていなかった僕は自然とジムに通うようになりました。

それから社会人になると同時に日本に来ましたが、それからも懲りずにずっと続けてます。

 

──大会に出ようと思ったきっかけやエピソードはありますか?

筋トレはずっとやってきたんですが筋トレを活かす競技がないかと思っていたところ、2015年だったかな、それぐらいに俳優の金子賢さんがテレビでご自身が出られていたBESTBODYの話を熱く語られていたのを聞いたのがきっかけです。

とにかくかっこいいなって思いました。

それから、自分もこの競技ならチャンピオンになれるかも!って思って初めてボディメイクコンテストに興味を持ち、2017年からベストボディを始め、2019年にFWJのフィジークに転向しました。

 

──ご自身がもしかしたらコンテストで勝てるポテンシャルを秘めているかもしれないと思い始めたのはいつ頃からですか?

ボディコンテストがあることを知った時から思っていました。

ただ、当初思っていたほど自分は凄くなかったんだなっていつも思います。
コンテストを目指し始めた時の自分の体を今見ると恥ずかしいですね(笑)。

 

──大会を見る側とやる側の一番の違いはなんだと思いますか?

大会に出るつもりはなく見ることを楽しんでいる人もいると思うので、違いは自分の体で戦ってみたいと思うかどうかじゃないですかね。

戦ってみたいと思いさえすれば、あとは辛い減量を乗り越える自分と戦う覚悟があれば誰でもできると思います。

 

──減量やトレーニングはとても辛いものですが、どうしてここまで情熱を注げるのですか?

一言でいうと、勝つためです。
常に勝つことしか考えてません。

ただ、自分一人では絶対に乗り越えられないと思ってます。
いつも応援してくれてる奥さんや子供たち、そして友達や仲間をはじめ、SNSで応援してくださっている方々が本当に支えになっています。

とくに、減量中の食事は全て奥さんが作ってくれているので、奥さんには一番感謝していますし、奥さん無しでは勝てないですね。

 

──コンテストに求めるものはなんですか?

常に公平なジャッジをお願いしたいですね。

 

──筋トレをする前と始めた後で変わったことはありましたか?

筋トレは肉体のみならず精神面も鍛えられると思っているので、一番はメンタルが強くなったことと、自分により自信が持てるようになったことですね。

 

──トレーニングを続けてきたことで得たものなどはありますか?

大切な仲間ですね。
トレーニングしてると、類は友を呼ぶと言うように同じタイプの人と出会う機会が増えるので、そういった出会いは大切にしています。

 

── 一般的に、トレーニングをしても何になるのだろうと考えている方も多いかと思いますが、それについてはどう思いますか?

文化や価値観、考え方の違いなのでなんとも思いませんが、そういった人たちにもトレーニングの魅力を伝えていけるような存在になりたいですね。

 

──まだ筋トレをしていない一般の方に筋トレをすること大会には出ることはオススメしますか?

筋トレやエクササイズは絶対した方が良いと思います。
全てにおいて健康第一だと思っているので、トレーニングやエクササイズは必須じゃないかなと。

大会に出るまではオススメはしないですが、出たいけど自信がないって方にはいつも「誰だって努力すれば勝てる」と言っています。
何故ならば自分も才能がある訳ではなく、特殊なクスリも使わず努力と継続で今の体を作り上げてきたので。

諦めなければ誰でもできると思っています。

 

──大会に出ることにはどんな意味があると思いますか?

大会にでる意味ですか~、いい質問ですね。

やっぱり勝つために大会にはでているので、そこは譲れないですよね。

ですがそれ以外にも、応援してくれる家族や仲間がいると大会に出て勝った時は何十倍、何百倍と嬉しいのでみんなと喜びを分かち合うことも大きなモチベーションになっています。

 

──増量期はどんな食事をされていますか?

PFCはタンパク質は200g、脂質は100g、糖質は400gを目安にしています。

朝はシリアル、プロテイン。
昼と夜は、白米かパスタかパンと肉や魚なんかを食べますね。
果物や野菜も食べています。

あとはトレーニング後にプロティンを飲んでます。
間食にもプロテインは摂りますね。

 

──減量期はどんな食事をされていますか?

PFCはタンパク質200g、脂質は極力0にして、糖質は300gを目安にしています。

朝はオートミールとプロテインを飲んでいますね。
昼と夜は、糖質が”玄米”か”全粒粉パスタ”か”全粒粉パン”に変わり、肉も鶏むね肉や豚ヒレ肉、牛ヒレ肉のような脂質の少ないものに変わります。
あとは魚と果物と野菜類を食べてるって感じです。

間食とトレーニング後のプロティンは増量期と同じです。

 

──食事を摂る際に気をつけていることはありますか?

とにかくPFCを増量中でも減量中でも意識してます。
なので、1日だいたいどれぐらい(PFCを)摂取しているのかはオフ期でも考えてますね。

減量中はアプリで記録したりして正確に測って管理してます。
最近は慣れてきたのでアプリに頼らなくても良くなってきましたが、減量中の方が当たり前ですがかなりPFCに敏感になっています。

 

──付き合いなどで外食をする場合に気をつけていることはありますか?

増量中やオフ期は何も気を付けませんが、減量中はほとんどが丁重にお断りしています。
どうしても行く必要がある場合はアルコールは摂取せず、油物は口にしないようにしています。

 

──お酒を飲む席ではいつもどうされていますか?

お酒は好きなので、増量中やオフ期は飲み会に行けば普通に飲みます。

ただ減量中は、飲み会に行く人たちに予めコンテストのことを説明した上で一切飲みません。

酔ってても酔ってなくても基本的にテンション高いのであまり変わらないんですが(笑)。

 

──トレーニングのルーティンはどんな感じですか?

曜日でガチガチに決めてはいないですが、だいたい「胸(+上腕三頭筋)」「肩」「背中(+上腕二頭筋)」「脚」の4分割で分けて、その時々によって強化したい部位の日を多くしています。

 

──トレーニングのセットの組み方や重量&回数、インターバルやセット法についてこだわりはありますか?

種目、セット数、レップ数、重量はずっと固定しないことですかね。

いつもちょいちょい変えてます。

ただ増量期はパワーも出るので高重量を扱うようにはしてますね。
減量が進めば進むほど重さは軽くなっていきますが、その分フォームやいかに効いているかを意識してます。

 

──トレーニングで最も大切にしていることはなんですか?

とにかく言い訳せず継続することです。

あとはトレーニングと同じぐらい食事も大切にしてます。
食事を疎かにしてはボディメイクはできないですからね。

 

──普段から飲んでいるサプリメントを教えてください。

プロテインぐらいですね。DNSとGold Standard。
他は殆ど飲みませんが、優勝した時の景品やSNSの宣伝等でご提供いただくサプリは喜んで飲んでます(笑)。

 

──トレーニング前の食事やサプリメントってどんなものを摂っていますか?

そこまでこだわりはないですが、トレーニングの1時間以上前には食事を終えるようにしてます。

 

──トレーニング中はどんなものを摂取していますか?

トレーニング中は水しか飲んでません。野生派なんです!(笑)

 

──トレーニング後はどうでしょうか?

プロテインぐらいですね。
貰い物のクレアチンを摂ってた時もありますが、まぁ買うまでは無いかなと思ってサプリは全然摂ってないですね。

 

──脂肪をつけすぎないために行っていることは何かございますか?

適度な有酸素運動は脂肪を付け過ぎないように増量期、オフ期でも心掛けています。

 

──リフレッシュはどのようにされていますか?

家族と出かけたり、仲間とトレーニングしたり飲んだりします。

仲間とのトレーニングはボディメイクにももちろんなるしリフレッシュにもなるし、一石二鳥ですね!

 

──リフレッシュは大切だと思いますか?

大切だと思います。

トレーニングも仕事も、オーバーワークは禁物ですし、続けることが苦になることが一番良くないので、休む時は思いっきり休んでリフレッシュした方が良いと思います。

 

──現在の仕事は何ですか?

2010年から3年前までは損害保険会社に勤務していたんですが、今は外資系のコンサルティングファームで働いてます。

スポーツビジネスを担当しており、日本のスポーツ業界を発展させるためにはどういったことができるのかを日々模索しています。

 

──その仕事をする上で、大会に出ることには良い効果はありますか?

サラリーマンでも頑張れば大会で勝てるってことが証明したかったので、会社勤めでも大会に出て勝つことができるってより多くの人に感じてもらえたら嬉しいですね。

 

──仕事や子育てをしながら選手として大会に出ることはとても難易度の高いことだと思いますが、どのようにしてクリアしていますか?

奥さんの理解と協力なしでは大会に出れていないので、奥さんへの感謝を忘れないことですね。

 

──仕事、プライベート、トレーニングに優先順位をつけるとしたらどのようになりますか?またその理由も教えて下さい。

1位仕事、プライベートとトレーニングは2位タイです(笑)。

 

──大会に出ることについて、ご家族や友人、周りの方はどのような反応をされていますか?

ありがたいことにみんないつも応援してくれていて、本当に恵まれてるなと思います。

 

──今後、フィットネス業界はどのようになっていくと思いますか?

盛り上がっていくと思いますし、自分も選手や仕事など、何らかの形で一緒に盛り上げていきたいですね!

 

──あなたにとって筋トレとは?

ライフスタイルですね。
今後ずっと競技を続けるかは分かりませんが、何れにしても筋トレありきの人生だと思います(笑)。

 

──まだトレーニングをしたことがない方にメッセージをお願いします。

トレーニングは人の人生を豊かにする力があるので、少しでも興味がある方はトライして欲しいです。

大会にでることは、初心者の方にはとても辛いのでオススメはしませんが(笑)。
でもそれも興味があったら是非挑戦してみて欲しいです。

トレーニングも大会も年齢関係ないですから、いつからでも始められます!

 

──最後の質問です。今後の意気込みと目標、最終的にどんな存在になりたいのかを教えてください。

これからも勝ちにこだわって競技を続けたいと思います!

目標は”日本一”。
そしてフィットネス界において人に勇気や希望を与えられる存在になりたいです。

私のような人でも努力して諦めなければ必ず夢は叶えられると自らの行動で発信していきたいです!

 


 

 

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@tarzan_tak

 

 

文・編集:月刊 MEN’s PHYSIQUE 編集部 (@gekkan_mensphysique)

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