「緊張は全く無いですね。むしろ楽しんでるので「よく自分を見てほしい!!」という気持ちのが強いかもしれません。」濱口大輔選手
今回は、2016 JBBF 東海メンズフィジーク176センチ超級優勝、2018 JBBF東海メンズフィジーク176センチ超級優勝という成績を残している濱口大輔選手。その強さの秘密に迫っていく。
濱口大輔(はまぐちだいすけ)
1986年4月12日生まれ。身長182cm。三重県出身。OFF期の体重は90kgでON期の体重は77kg。BIG3のMAX重量はベンチプレス145kg、スクワット160kg、デッドリフト180kg。好きな言葉は「自由」。
──2016 JBBF 東海メンズフィジーク176センチ超級優勝、2018 JBBF東海メンズフィジーク176センチ超級を優勝されていますが、この成績についてはどう思っていますか?
私が最初にクラス別で優勝した2016年はまだフィジーク競技に参加している人数が少なくまだ審査員の方も正直言って手探り状態だったと思います。
2018年の大会は2年前に比べて競技人口も増えてレベルがかなり上がったように感じました。
とくに上位に上がってくる選手は凄い体ばかりしていたので、はっきり言って自信はなかったのですが、その中で優勝できたのは本当に嬉しかったです。
──様々な大会で実際にステージに立ってみて、そして優勝を経験してきて、どのようなことを感じましたか?
過去に2008年、2009年と三重県ボディビル選手権、2015年〜2019年までオールジャパンも含め県や地方大会メンズフィジーク出場してきましたが、年々競技人数が増えてレベルがかなり上がっていますね。
とくに若い選手が凄く伸びてきているように感じますし、この調子でボディメイクが良い方向に日本に広まっていくといいですね。
──大会に出るときは緊張しますか?
その質問はよく家族や知り合いからも聞かれるんですけど、緊張は全く無いですね。
むしろ楽しんでるので「よく自分を見てほしい!!」という気持ちのが強いかもしれません(笑)。
──大会中、バックステージで意識していること、ステージ上で意識していることはありますか?
バックステージで意識していることは他の選手の体を見てパンプのやり方を研究したりですかね。
会話をしていろいろと情報交換をしたりしています。
ステージ上に立った時に意識している事はとにかく楽しむ事ですね。
自分の中では、他人とレースのように競うという感覚よりも自分の1年間のトレーニングの成果を見てほしい!!という気持ちのが強いです。
なので審査員の方によく見て頂けるような位置でポージングの向きや角度を変えたりしてます。
──自分の戦略でうまくハマったなと思ことはありますか?
基本的にカーボローディングもしませんし、常に同じ減量ペースなのでとくに戦略でうまくハマった事はありませんね。
逆に絞りが甘過ぎるという事は結構ありますが(笑)。
──大会など間近で見ていて、この人はすごいなと思った方はいらっしゃいますか?
10年程前にボディビルダーの鈴木雅選手を初めて見た時はびっくりしましたね(笑)。
今後注目している選手はメンズフィジークで同じ176センチ超級の穴見選手ですね。
──自分で感じている自分のカラダの一番の強み(ストロングポイント)は何ですか?
強みって程ではありませんが1番好きな部位は胸です。
まだまだ強化すべき所はありますが(笑)。
──自分のカラダの弱み(ウィークポイント)はなんですか?(ポージングや絞り、カラーリングなどでもOKです)
弱みは胸以外と言ってもいいくらいですが、とくに弱点な部位は脚ですかね(笑)。
最近のフィジーカーは脚も凄いので、コツコツですが強化していきたいです。
──筋肉のサイズ大きく、バランスがとても良いですが、それを作り出す秘訣はどんなところにありますか?
基本的にVシェイプを目指す為にサイドの肩の張り出し、背中の広がりを出す意識をしています。
──ちなみに、幼少期はどんな少年でしたか?
幼少期から体は大きい方で小学校6年生で172センチありました。
ですが、空手、野球、水球とやってきてもいまいちパッとせず…。
特技というものはなく、強いて言えば少し肩(投力)が強いくらいでした(笑)。
──それからどのように筋トレに出会い、ハマっていったのですか?
中学3年生の時にTVで”スポーツマンNO.1シップ”見ていた時に「室伏広治さん」が出てきてめっちゃカッコ良くて。
その頃、ちょうど野球部のメンバーの一人に「近くにジムがあるから一緒に行かへん?」と言われまして、野球部を引退して何か体を動かそうと思っていた時でもあって、タイミング良く筋トレをする事になりました。
ですがそのジムは今でいう24時間ジムとかではなく病院の横にあるリハビリ施設だったんです。
ベンチプレスやラットプルマシン、ケーブルマシンなどいろいろあったので、とくに不自由はありませんでしたが。
そのジムが15歳の僕にとっての初ジムになりました。
それから高校に入学し水球部に入部してからも、練習後に週3でジムに通っていて、とりあえず憧れの室伏さんを目指してトレーニングしていました。
それからボディビルやフィジーク競技の方向に路線変更して行ったっていう感じですね。
──筋トレをする前と始めた後で変わったことはありましたか?
とりあえず自信がつきましたね。
スポーツ自体は好きなのですが自分に合った競技がなかなか見つからず、筋トレを始めて他の人よりも筋肉がどんどん付いていく自分を見て「これしか自分にはない!!」と思いました。
まあ当時はフィットネスブームではなく一人だけ体が目立っていたので変人扱いは受けましたけどね(笑)。
──基本的な食事はどんなものでしょうか?
増量期の食事は特に気にせず何でも食べますが基本的に一食につきタンパク質が30グラム〜40グラムは入れるようにしています。
糖質と脂質だけの食事にならないようにしてますね。
例えば、朝はトースト2、3枚や、ラーメンとチャーハンのセットみたいな(笑)。
そういうことはしないです。
あまり無いとは思いますが(笑)。
減量期の食事をまずは揚げ物やラーメンなどの中華料理を控えます。
でも、減量の末期になるまでは白米やオートミール、蕎麦などは全然普通に食べますよ。
あとは、食事回数を1日6食〜7食に増やしますね。
タンパク質の摂取は増量中と違ってプロテインよりもなるべく固形物から摂取するようにします。
基本的な事かもしれませんが食べる順番は「タンパク質→野菜類→炭水化物」にして、一つずつ片付けていきます。
──付き合いなどで外食をする時やお酒を飲むような席がある場合に気をつけていることはありますか?
外食に行く時は僕の事情を分かっている人としか一緒に行かないですね。
お酒が嫌いなので飲み会などといった付き合いは基本的にお断りしています。
断ることで人間関係が崩れるようなメンバーでしたらもう行かなくても良いかと(笑)。
結構そんな感じで割り切っていますね(笑)。
気の合う人と居酒屋に行った時はお酒は飲みませんが焼鳥や刺身なんかを良く選びます。
味付け無しで頼むので店員さんには非常に申し訳ないですが…(笑)。
その他、どうしても断りにくいイベントなどでは「減量中なのでごめなんさい!!」という風にやんわり断っています。
──トレーニングのルーティンを教えてください
基本的に曜日では考えてはいませんが「胸」、「背中」、「脚」、「肩」「腕」の5分割にしています。
基本的に毎日トレーニングしているので体が元気なら次々といきますね。
あとこのルーティンの元気な日に「腹筋」と「カーフ」をいれています。
──トレーニングのセットの組み方や重量&回数、インターバルやセット法についてこだわりがあれば教えてください
基本的にトレーニングは自宅で行うので器具は限られていますが、ほとんどはバーベルやダンベルのトレーニングです。
少ない種目でもちょっとした角度や手や足の幅を微妙に変えて「毎回全く同じメニュー」にしないようにしています。
重量設定に関しても、自分にとって高重量の日と低〜中重量の日を分けてトレーニングしていますね。
それとトレーニングルーティンを組んで「この順番やこの重量!!」という考えをにした結果、かなりストレスになってしまったので、まずは脳をフリーにしてあげるようにしています。
なので、「ストレスを溜めない事」と「ケガしない事」この2つをいつも意識しています。
とくに僕の場合今までたくさんトレーニングでケガをしてきたので無理だけは絶対しないですね。
──普段から飲んでいるサプリメントを教えてください。
サプリメントは「プロテイン」「グルタミン」「マルチミネラルビタミン」のみです
減量中はBCAAを飲みます。
──トレ前・トレ中・トレ後の食事とサプリメント(プレワークアウトなど)を詳しく教えてください
トレ前に関しては基本的こだわりはありませんが、トレーニング前はサプリメントよりも炭水化物(糖質)を大切にしています。
あとはトレーニングの何時間前に摂取するのか、1時間前ならおにぎり、30分前なら大福など、タイミングで変えるくらいですかね。
トレーニング中は減量中に限ってビーレジェンドのBCAAのみです。
トレーニング後に関しては減量中ならプロテインのみ、増量中でしたらプロテイン+炭水化物ですね。
──体のコンディションを整えるために行っていることは何かございますか?
自然が見渡せる露天風呂に入ってしっかり寝ることですかね。
最近は読書して脳のリフレッシュにハマっています。
そうすることで、トレーニングに集中しやすく短時間で終わらせる事ができるんです。
──体のコンディションを整えることについてどのようにお考えですか?
トレーニングと同じくらい重要だと考えています。
個人的にはトレーニングは人生の全てというよりも、人生において健康で楽しく過ごすためのツールだと考えています。
──リフレッシュはどのようにされていますか
読書することと、家族と楽しく過ごす事ですね。
──リフレッシュは大切だと思いますか?
もちろん大切だと思っています。
独身の頃は常にジムと温泉だけに入り浸っていましたが、家族が出来てからはいろんなサポートがあるからこそ今の自分があるんだととても強く感じています。
とくに妻には家族とは別メニューの食事を作ってもらい、子供達には遊ぶ時間を我慢してもらってトレーニングをさせてもらっている気持ちが強いんです。
ジムではなくてホームジムを選択したのも、より時間を確保出来るというのが大きな理由としてあります。
家族には本当感謝しているので家族とリフレッシュする時間は必ず取ります。
──現在の仕事は何ですか?
三重県いなべ市の自宅の一室でホームジム兼パーソナルジムをやっています。
現在は会社員との兼業ですが平日は19時半以降の夜限定、土日祝は朝10〜22時までの時間パーソナル活動をしています。
──その仕事をすることと大会に出ることにはどんな影響・効果ありますか?
会社員としての仕事は現在作業なので有酸素運動として減量が効率良く進みますね。
運動量が多いおかげで食事がしっかり摂れます。
それ以外のパーソナル活動ではいろんな方との交流や情報交換などが出来て知識も増えましたね。
──仕事に対する考え方などあれば教えてください
なるべくストレスを溜めず、楽しく仕事とプライベートの境を無くすように考えています。
──最後の質問です。今後の意気込みと目標、最終的にどんな存在になりたいのかを教えてください。
今後の目標はオールジャパンで入賞する事です。
ですが、それ以上に筋トレを続ける事ですね。
あとは余裕ができれば小さくていいので自分のジムを持ちたいです。
・濱口大輔
1986年4月12日生まれ。身長182cm。三重県出身。OFF期の体重90kg、ON期の体重77kg。2016JBBF東海メンズフィジーク176センチ超級優勝、2018JBBF東海メンズフィジーク176センチ超級優勝。BIG3のMAX重量はベンチプレス145kg、スクワット160kg、デッドリフト180kg。好きな言葉は「自由」。
・パーソナルジム「SUNNY」
「当ジムは会員数に限りはありますがその分お客様と話す時間が増えていろんな部分で寄り添う事ができる為、しっかりと向き合ってその方に合ったオリジナルのトレーニングを提供しています。とくに通われている会員様は、ほとんどが初心者で女性が多いパーソナルジムです。
それとは逆にトレーニングベテランでコンテストに出たいような方はよほどの理由が無い限りお断りする事が多いです。その理由は僕自身が、コンテストに出る方を増やしたいというよりも、ダイエットしても効果が出ない方や、一般的なオープンジムに通いづらい方をメインとしてボディメイクの素晴らしさを伝えたいと今でも思っているからです。
当ジムは自宅兼パーソナルジムで店舗型ではない為入りずらい部分もあるかもしれませんが健康面やボディメイクで生涯悩まれているのでしたら一度勇気を出して足を運んで頂けると嬉しいです。」(濱口大輔選手)
https://vu159.crayonsite.info/
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