現在日本では空前のフィットネスブームだ。
とくにその中でも「ボディビル」や「フィジーク」のコンテストはかなりの盛り上がりを見せている。
そこで今回は、ボディコンテストがどういった流れで行われるのかについて詳しく紹介していこう!
コンテストの流れ
まずコンテストの全体の流れをまとめておこう。
どんなコンテストも基本的な流れはこんな形になる。
- 開場
- 開会式
- 各カテゴリ・クラス別審査
- クラス別表彰式
- オーバーオール審査
- オーバーオール表彰式
- 閉幕
もちろんこの通りにならなかったり、中には行われないものもあったりするが、多くの場合はこの流れだ。
ではそれぞれ詳しく見ていこう。
1, 開場
一般的には開会式の30分〜1時間前くらいから開場になる。
開場後は席を取ることはもちろん、会場の外にある出店ブースでフィットネス系のショップで買い物や無料配布サンプルなどをもらえたりするため、開会式までの間も楽しむことができる。
さらに、有名なボディビル選手やフィジーク選手と話したり写真を撮ったりすることもできるため、とても有意義な時間を過ごすことができるだろう。
2, 開会式
コンテストはまず開会式からスタートされる。
開会式の内容と流れは以下の通りだ。
- 司会あいさつ
- スポンサー紹介
- 選手紹介(※コロナからなくなった)
- 開会の挨拶(会長・理事長・理事から)
- 審査員紹介
ひとつずつ紹介していこう。
1, 司会あいさつ(3〜5分)
まず開会式が始まると、司会者が簡単に挨拶をする。
人によっては軽く雑談を入れるが、まったく入れずに開会式の進行に入る人もいる。
だいたい3〜5分程度になる。
2, スポンサー紹介(1分)
まず主催スポンサーを紹介。
大会名にスポンサー名が入っていることもある。
これは1分もかからない。
3, 選手紹介(5〜10分)
出場する選手全員がステージに立ち、観客にあいさつをする。
代表選手が選手宣誓をするコンテストなどもあったが、コロナを機になくなった。
コロナが落ち着いた今、また再開する可能性もある。
もしあれば、5〜10分程度といったところだろう。
4, 開会の挨拶(3〜5分)
開催団体の理事長や会長などから、ちょっとした雑談とともに開会の挨拶がされる。
学校で言うところの「校長先生からのお言葉」だが、そんなに退屈なものではなく、3〜5分程度と短めになっている。
5, 審査員紹介(5〜10分)
大会で審査員を務める4〜6名を紹介。
ほとんどの大会では、元々ボディビルダーだった方や現役ボディビルダーが審査員となる。
最後には、審査委員長から挨拶がある。
以上が開会式の流れだ。
3, 各カテゴリ審査
ここから各カテゴリの審査となる。
どのカテゴリから審査するかはとくに決まっておらず、人気のカテゴリや歴史のあるカテゴリが比較的後ろの方になるというのだけは通例となっている。
そのため最初の方には、最近からできたカテゴリーやまだあまり知られていないカテゴリがラインナップされることが多い。
カテゴリ別の審査の順番
なんとなくの感覚だが、日本におけるカテゴリの順番は以下の通りになっている。
- ウェルネス(Wellness)
- フィギュア(Figure)
- ウーマンズフィジーク(Women’s Physique)
- クラシックフィジーク(Classic Physique)
- ビキニ(Bikini)
- メンズフィジーク(Men’s Physique)
- ボディビル(Body Building)
1〜6に関しては大会によって順番が変わるが、ボディビルはほとんどの大会で最後に行われる。
参加人数によっても変わるが、各カテゴリ10〜30分程度になるだろう。
クラス別の審査の順番
各カテゴリの中でも、クラス別に審査が行われる。
各クラスの審査の順番は「体重の低い順」もしくは「身長の低い順」となっている。
クラス名に「○○kg級」や「○○cm級」のように具体的な数字がついていることもあれば、「クラスA」のようにまったく関係のない名前がついていることもある。
しかしこれは名前が違うだけでどちらも同じだ。
とくに人気の高いメンズフィジークとビキニは、4つのクラスに分かれてることが多いです!
審査の流れ
各カテゴリの実際の審査流れは以下の通りになる。
- 個人審査
- 比較審査
- ピックアップ審査
- ファーストコール
- セカンドコール
これもひとつずつ説明していこう!
1, 個人審査
個人審査というのは1人ずつステージに出て、審査員の前でポージングを行うこと。
ステージの端から入場しステージ中央まで歩いてきて、審査員の正面でポージングを行い、その後ステージの反対端まで歩いて行き退場となる。
ボディビルやメンズフィジークなどの規定ポーズを入れ込み、15〜30秒ほどポージングを行ったら終了。
大会によっては行われないケースもある。
ほとんどのコンテストでは個人審査である程度ふるいにかけられ、大まかな順位が決められます。
2, 比較審査
体重別・身長別に分けられた各クラスの選手がステージ上に並び、ポージングを行う。
その各ポージングで比較をする。
集団面接のようなイメージで、他の選手と比較がされます。
3, ピックアップ審査
比較審査だけでは優劣をつけるのが難しく、かつ、上位入賞できるかどうかのボーダーラインの選手が何名かいる場合に、その選手だけを改めて比較する審査のこと。
毎回必ず行われるわけではないが、出場選手数が一定人数いる場合にはよく行われる。
明らかに上位入賞するような選手、明らかに入賞できないような選手はわざわざピックアップして見る必要がないため、この審査には呼ばれない。
4, ファーストコール
上位入賞する可能性がある6〜8名の選手を比較する審査。(人数は大会によって変わる)
ほとんどの場合、ファーストコールに呼ばれた選手の中から優勝者が決まる。
準優勝以降の入賞者もファーストコールに呼ばれた選手の中から決まることが多い。
言ってしまえばファーストコールに呼ばれた6〜8名が、トップ6〜8になるということだ。
そのため、選手にとってここに呼ばれるかどうかはとても重要になる。
5, セカンドコール
上位入賞にはギリギリ届かない選手が呼ばれる比較審査。
稀にセカンドコールの中から上位入賞する選手もいるが、数としてはかなり少ない。
セカンドコールからあとはサードコールと続いていく。
4, クラス別表彰式
すべてのカテゴリの審査が終わると、少しの休憩の後にクラス別の表彰式がある。
所要時間は各クラス5分程度、全体を合わせても30分〜1時間ほどとなる。
この表彰はあくまでも体重別、身長別クラスの表彰。
すべてのクラスの表彰が終わったあと、各クラスの優勝者が集い総合優勝を決めるためのオーバーオール審査が行われる。
5, オーバーオール審査
各クラスの優勝者が一挙に集い、カテゴリの優勝者を決める比較審査が行われる。
メンズフィジークで言うと、165cm以下級、170cm以下級、175cm以下級、175cm超級といったすべてのクラスの優勝者が集まって、その中からさらに1番を決めるという審査になります!
身長も体重も違うが、ここで勝つことができた選手が総合優勝となる。
どんな大会でも、基本的に1番盛り上がるのはこのオーバーオール審査だ。
オーバーオールは言ってしまえば、決勝戦なんです!
6, オーバーオール表彰式
オーバーオール審査が終わったら選手たちはそのままステージ端に集められ、すぐに結果発表兼表彰式が始まる。
オーバーオールの結果発表はクラス別の時とは違い、優勝者のみが名前を呼ばれるため、2位以下の順位はつかない。
名前を呼ばれた選手は総合優勝者として表彰され、優勝賞品やプロカード、名声を手に入れることになる。
詳しくは各大会のホームページで確認しておきましょう!
7, 閉幕
全カテゴリのオーバーオール表彰式(オーバーオールがない場合は各カテゴリの表彰式)が終わったら、各優勝者が全員ステージに上がり観客に向けてポーズを取る。
その後簡単なあいさつをして閉幕となる。
まとめ
以上がボディコンテストの流れだ。
もちろん、大会によっては順番が前後したり、カテゴリ数が増減したりなど多少の違いはあるが、基本的にはこの通りになる。
これからボディコンテストに行く人、行きたいと思っている人はこの流れだけでも覚えておこう!
文・編集:月刊 MEN’s PHYSIQUE 編集部 (@gekkan_mensphysique)
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