「筋トレを好きになること」”佐々木直輝”が語るフィジーク論。

 

「筋トレを好きになること。好きなことじゃないと続かないし、好きなことってそれだけで勝手に成長すると思うんですよ。」(佐々木直輝選手)

 

今回は、2020 FWJ North Japan Open men’s Physique ノービスマイナス175クラスで優勝した佐々木直輝選手にフィジーク論について話してもらった。

 

──10/24に行われた「2020 FWJ North Japan Open men’s Physique novice -175 1位」 という結果に成績についてどう思っていますか?

嬉しいというよりも驚きと安心の気持ちが強かったですね。

今回の大会は私にとって初めての大会だったのでファーストコールに入ることが目標でした。 

大会が終わって2,3日経ってようやく嬉しいと思えました。

 

──この大会で実際にステージに立ってみて、どのようなことを感じましたか?

昔から人前に立つのが苦手だったので前日からずっと緊張してました。

案の定、ステージでは緊張しまくりでほぼ記憶がないです。
ポージングもかなりきつくてステージに立っている時間がすごく長く感じてました。
とにかく自分の番号だけ聞き逃さないようにしようって感じで。(笑)

バックステージでは他の選手がデカイし絞れてるしで震えてましたね。(笑)
パンプアップの時も緊張と水抜きのせいか、いつものトレーニングよりきつかったですし。

ただ、ステージに立つことで今の自分の体を知ることができたのはよかったです。
ここまで減量したのは初めてだったので。

 

──大会中、佐々木選手は「これは勝てるな。」と思いましたか?

いやー、全く思いませんでしたよ。

もともと自分に自信がない人間なものですから、絶対勝つとかそんな気合の入った感じでは全然なくて、「勝てればいいなぁ」くらいの感じでした。

今回は初めてというのもあって、エントリーはノービスのみだったのですけど、バックステージで他の選手を見るとノービスとは思えないレベルの体つきをしている方ばかりで本当に自信はなかったです。
本当に無理だと思っていましたよ。

でも、ファーストコールに呼んでいただき、ステージの真ん中と入れ替わったときに初めて、、本当に初めて「もしかしていけるかも」と思いました。

 

──大会など間近で見ていて、この人はすごいなと思った方はいらっしゃいますか?

みんなすごかったのですが中でも気になったのは、先日クラシックフィジークでプロになられた長島選手と、フィジークのオーバーオールを制した稲吉選手ですね。

長島選手は身長もあるし筋量もあるしで、本当に怖いくらいでかかったです。

稲吉選手は筋肉一つ一つの形が綺麗で見惚れてしまうくらいのカッコイイ体でした。

 

──自分で感じている自分のカラダの一番の強み(ストロングポイント)は何ですか?

ストロングポイント…。
腕は割と太いと言っていただけるほうだと思います。
自分では全てが弱いと思ってやっていたので、それが結果的にバランス良く成長できたのかなぁと思っています。

ステージでの自分の体を客観的に見てみると、意外と背中と腹筋が強いのなぁと思いました。
ポージングも思っていたよりだいぶ上手くできていて、自分で驚きましたね。(笑)
 

 

──自分のカラダの弱み(ウィークポイント)はなんですか?

弱みなんて、言ってしまえば全てになってしまうのですが、特にこれから力を入れていきたいのは胸の厚みですね。
背中の厚みと広がりもまだまだ欲しいところです。

絞りに関しても、今回の大会は”無理矢理絞った!”っていう感じになってしまったので、まだまだ改善する必要があります。

 

──佐々木選手が大会で勝てた理由というのはどういうところにありますか?

自分に自信がなかったのが逆によかったのかなぁと思います。

自信がなかった分、「自分なんてまだまだだ。」と自分に言い聞かせてトレーニングできましたから。

あとはYouTubeやインスタグラムでトップ選手と自分の体を比べるのもよかったのかなと思います。
特に絞った時の体を見ると自分はまだまだ絞れるなと思うので。

ただ体が違いすぎて自信はなくなりますよね。(笑)

 

──ちょっと質問が重なってしまうかもしれませんが、カラダを作り上げていく上で最も重要なものは何だと考えていますか?

ものすごく基本になりますが、「トレーニング・食事・休養」の3つだと思います。

あとは「筋トレを好きになること」。好きなことじゃないと続かないし、好きなことってそれだけで勝手に成長すると思うんですよ。

他のことでもそうなんですけど、野球嫌いな人より好きな人の方が絶対上手いですもんね。

 

──なるほど。ちなみに幼少期はどんな少年でしたか?

外で遊ぶことが好きな少年時代でしたね。家でゲームとかするよりずっと。

でも小学生の頃なんかは外で遊んでいたにも関わらず太っていました。(笑)
どんだけ食べていたんだろう。。。

 

──それからどのように筋トレに出会い、ハマっていったのですか?

高校の時ラグビー部に入ったのですが、その時初めてバーベルやダンベルを使って筋トレしました。

高校を卒業して専門学校に行き東京で就職したのですが、器具を使っての筋トレは全くやめてしまっていました。
たまに腕立てや腹筋をやるくらいで、ジムに通おうとは思ってもいなかったですね。

そのあと30歳手前で東京での仕事を辞めて地元に帰ってきたんですが、地元で就職した会社の先輩がジムに通っていたんです。
その先輩に誘われて
10年ぶりくらいにジムに行きました。

その時の目的は「30歳目前の今の体型を維持すること」だったんですけど、半年くらい経った頃に少し体が変わってきて、そこからどんどんハマっていったって感じです。

当時は今のような体になって大会に出るだなんてこれっぽっちも思ってなかったですけどね。(笑)

 

──筋トレをする前と始めた後で変わったことはありましたか?

変わったことは色々ありましたが、1番変わったのは”食事”だと思います。

筋トレする前は太るのが嫌で「1日1食」とか、糖質を全然食べないとか、とにかく食べる量を減らしてました。それにお酒が好きだったので毎日呑んでました。

ですが今は”3食”どころか”5食”しっかり食べてます。
お酒に関しては、飲み会くらいでしか飲まなくなりましたしね。
健康的になったのかなぁとは思います。

 

──では、そんな健康的になった今の佐々木選手の基本的な食事を教えて下さい

実は僕は増量期と減量期でそこまで食事は変わりません。

まず増量期はこのようになります。

1食目
  • プロテイン40g
  • オートミール100g

 

2食目
  • 卵白300g、全卵3
  • 白米250g

 

3食目
  • 鶏むね200g
  • 白米250g

 

4食目
  • 卵白300g、全卵3
  • 白米250g

 

5食目
  • 鶏むね200g
  • 白米250g

 

※野菜もたまに食べます

 

減量期の食事は、増量中の食事とほとんど一緒で脂質と炭水化物の量が変わるくらいです。

 

──食事を摂る際に気をつけていることはありますか?

減量中はもちろんですが増量中も揚げ物はほぼ食べません。
脂質が多いっていうのもありますが、単純に胃もたれするからです。

増量中はタンパク質や炭水化物の量は目分量でやりますが減量中はしっかり計っていますね。

タンパク質に関しては、PFCバランス的に増量中も減量中も卵と鶏むねから取ることが多いです。
増量中は牛肉や豚肉、魚も食べることもありますが…

でも1番は卵が多いですね。調理も簡単だし脂質の量も調整しやすいし、とにかく食べやすいので。 

 

──付き合いなどで外食をする場合に気をつけていることはありますか?

うーん…強いていうならタンパク質の量くらいですかね?
増量中外出する際はあまり気にせず好きなものを好きなだけ食べるようにしてます。

 減量中はタンパク質よりも脂質の量を気にするかもしれないです。
無駄にカロリーとってしまいますから。

 

──お酒を飲む席ではいつもどうされていますか?

大会が近くない限りは好きなだけ飲んでますね。

普段飲まない分飲もうって感じです。笑

 

──佐々木選手のトレーニングのルーティンはどのような感じでしょうか?

今は4分割でトレーニングしています。

  1. 胸、二頭
  2. 肩、三頭
  3. 背、腹筋
  4. 休み

これの繰り返しです。

 

──トレーニングのセットの組み方や重量&回数、インターバルやセット法についてこだわりがあれば教えてください

高重量”でやる週と”低重量”でやる週を分けています。

高重量では58回を狙った重量でインターバルは長め(3分〜5分)、
低重量では
1220回を狙った重量でインターバル短め(1分〜3)でやっています。

それで今は各種目2セットにして種目数を増やしてやってます。

 

──トレーニングで最も大切にしていることはなんですか?

気持ち」ですね。

どれだけ心を燃やせるか、どれだけ情熱を注げるか。

”負荷を抜かない”、”可動域を大きくとる”、”解剖学にそった体の動きをする”など、いろいろあると思いますが、最後の1レップを挙げる気持ちが何より大切だと思います。

 

──普段から飲んでいるサプリメントを教えてください。

サプリメントは、プロテインとマルチビタミンくらいですね。

  

──トレーニング前に摂取する食事とサプリメントを詳しく教えてください

私はトレーニングの2時間前に卵と白米を食べてます。

とくに卵を食べることがけっこう多いですね。
鶏むねに比べて消化が早い気がするので。

食事を取れない時はプロテインを飲むこともあります。
あとはコーヒーを飲むことが多いです。

プレワークアウト系のサプリは飲んでいません。

 

──トレーニング中のサプリメントを教えてください

イントラワークアウトは以下のものを使っています。

  •  EAA
  • クレアチン
  • グルタミン
  • シトルリン
  • デキストリン

これは全てマイプロテインのものを使っています。

 

──トレーニング後の食事やサプリメントを詳しく教えてください

トレーニングが終わって1時間以上空く時や時間がない時は、プロテインやお団子、どら焼きなど簡単に食べられるもので済ませてます。
1時間以内に食事を取れる時は鶏むねか卵と白米を食べてますよ。

 

──体のコンディションを整えるために行っていることは何かございますか?

腰が張りやすいので、ボールなどで腰回りや背中をほぐしてます。

こうしてコンディションを整えてあげると、柔軟性が上がって可動域が広がりますからね。

私の場合、とくに僧帽筋をほぐすと肩甲骨が動きやすくなります。

 

──ちなみに佐々木選手は、体のコンディションを整えることについてどのようにお考えですか?

筋肉は使い過ぎても硬くなってしまうのでコンディショニングは必要だと思います。

ストレッチするだけでも、体の感覚が全然違うので必ずやるようにしてますね。

家でもできることはたくさんあるので、時間があるときはストレッチをやリリースをするようにしています。

 

──最後の質問です。 今後の意気込みと目標、最終的にどんな存在になりたいのかを教えてください。

今後も大会には挑戦したいと思ってるので、次はオープンクラスで勝てるようにしっかり体を作っていきたいと思います。

仕事ももっと幅を広げて色々なことに挑戦していきたいですね。

そして最終的には、誰かを幸せにできる人間になりたいです。

 


 

・佐々木直輝選手

1987年7月31日生。 宮城県出身。 身長174cm。 戦歴:2020FWJNorth Japan Open men’sPhysique novice -175 1位。

「初心者向けのトレーニング、筋肉をつけたい方向けのトレーニングの指導をしています。年々筋肉は衰えていくので、将来のためにも今から少しずつ運動習慣を少しでも多く方につけていただきたいです。」(佐々木直輝選手)

Instagram:@naoki.ssk

 

 

文・編集:月刊 MEN’s PHYSIQUE 編集部 (@gekkan_mensphysique)

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