メンズフィジークで鍛えるべき部位は「胸」「肩」「背中」「腹」とよく言われる。
これらを満遍なく鍛えれば、メンズフィジークで勝てる体つきになれるのだ。
そしてこの中でもとく良い部位が存在する。
それが、「肩」「腕」だ。
まずは肩と腕をトレーニングしよう
なぜ、肩と腕のトレーニングをした方が良いのか。
それは、メンズフィジークに挑戦する人の多くは肩と腕の筋肉が体感部に負けているからだ。
BIG3をよくやる人はとくにその傾向が強い。
肩と腕の筋肉はBIG3では主動筋として使われることがないため、弱くなりがちなのだ。
ベンチプレス、スクワット、デッドリフトの総称。
最も重量を扱える種目として知られている。
だからこそ、肩と腕のトレーニングは重要なのだ。
肩の筋肉があるとアウトラインがつよく出る
最近のメンズフィジークの傾向として、アウトライン(輪郭)の大きい選手が勝つようになってきている。
分厚さはもちろん大事なのだが、その中でもよりシルエットの部分が重要視され始めているのだ。
肩と腕の筋肉は鍛えるとアウトラインが大きくはっきりとしてシルエットにメリハリ出るので、肩と腕の筋肉を鍛えるのがとても重要になる。
とはいえ、肩と腕の筋肉を鍛えるとアウトラインにどんな違いが出るのかがよくわからないという人も多いだろう。
なので、ここで簡単に説明する。
肩と腕の筋肉がアウトラインに及ぼす影響
まずはこちらの上の2人の選手を見比べてみて欲しい。
(左がフィジーク歴5年の選手、右がフィジーク歴1年の選手。)
肩周りを見比べてみたときに、左の選手の方が大きく発達しているのがわかるだろうか?
わかりやすくペン入れしたものが下の画像だ。
丸で囲った部分が肩の筋肉だ。
丸で囲うと明らかに左の選手の方が肩の筋肉が発達しているのがわかるだろう。
より丸みを帯びており、肩の主張が大きい。
それによってアウトライン(輪郭)にメリハリが出てきており、肩の筋肉がどこにあるのか、腕の筋肉がどこから始まるのか、胸の筋肉と肩の筋肉の境目などが、一目でわかるようになっている。
体自体もとても大きく見えるため、「迫力」と「ボコボコ感」ともにとても強い印象だ。
体幹とのバランス
肩と腕の筋肉が体全体の印象に及ぼす影響は大きい。
とくに肩と腕の筋肉が弱いと、体幹がかなり太く寸胴に見えてしまうので注意が必要だ。
こちらの写真を見てわかる通り、左の選手の方が肩の筋肉腕の筋肉ともに大きく発達しているため、ウエストよりも肩&腕が大きく外側に張り出し、逆三角形が綺麗に出来上がっている。
しかし右の選手は肩の筋肉と腕の筋肉がそれほど大きく発達しているわけではないため、ウエストと肩&腕があまり外に張り出さず寸胴に見えてしまう。
こうなれば迫力に欠けてしまうため、メンズフィジークという競技においては評価が低くなってしまうのだ。
ではなぜこのように見えてしまうのか。
詳しく解説したのが下の画像だ。
胸囲と肩幅、肩の張り出し(大きさ)、腕の太さ、これらが変わってくればフロントポーズにおける印象も大きく変わるので、メンズフィジークで勝ちたいというのであればこれを参考にトレーニングしていってほしい。
ポージングで肩幅を大きく見せることも重要。
手のつく位置をヘソの横くらいまで持ってくると肩幅が大きく見えるため、肩と腕を大きく見せたい人はやってみてほしい。
ただし、これをやると胸の筋肉が薄く見えやすくなってしまうため要注意。
バックポーズでも差が出る
肩と腕の筋肉はバックポーズにも大きな差を生み出す。
とくにバックポーズではアウトラインの大きさがもっとも重要になるため、肩や腕の筋肉の発達の差がモロに出るのだ。
上の画像を見比べたとき、左の方がより迫力があり大きく見えるのはお分かりいただけるだろうか?
これも少しわかりにくいかもしれないため、下にペン入れした画像を載せておく。
丸のついているところに注目すると、肩の筋肉がより大きくはっきりしている。
まだわかりにくいかもしれないので、この画像を少しアップしてピンポイントでみてみよう。
この矢印が示す部分を見てほしいのだが、この肩の部分が左の選手の方が少し分厚くなっているのがわかるだろう。
さらに、肩と腕の溝の部分も右の選手の方が深くそれぞれの筋肉の輪郭が分かりやすくなっている。
このように、一つひとつの筋肉がわかりやすくなっている筋肉がメンズフィジークでは高得点となり、勝利へとつながるのだ。
腕の部分も見てみよう。
この画像を見ての通りだが、左の選手の方が腕の筋肉が発達しており太くなっている。
カット(でこぼこ感・溝)も出ており、より一つひとつの筋肉がわかりやすくなっているだろう。
これだけ力強い腕があれば体幹にも負けることはない。
ぜひここまで腕の筋肉を鍛え上げてほしい。
文・編集:月刊 MEN’s PHYSIQUE 編集部 (@gekkan_mensphysique)
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