トップフィジーカーのトレーニング頻度と時間はどれくらい?
トップフィジーカーのトレ頻度とトレ時間はどのくらいなのだろう?
そんな気になるトップフィジーカーの実態について、月刊 MEN’s PHYSIQUE 編集部が実際にアンケートを取ったので、紹介しよう。
トップ選手の意見
『2〜3時間を週6回』
▼戸田有哉選手
(2020 マッスルゲート福岡大会 メンズフィジーク -168cm 2位)
「トレーニング時間は2〜3時間で頻度は週6ですね。
私は暇さえあればトレーニングしたいと思うタイプなので、他の人よりも多いと思います。」
『1時間半〜2時間を週5〜6回』
▼村山拓真選手
(2021 FWJ NATIONAL PRO QUALIFIER メンズフィジーク CLASS A 優勝)
「トレーニング時間は平均1時間半〜2時間くらいで、だいたい週5〜6回しています。
自分の経験上、トレーニングの質を良くするためにも体を休める日は必要と学び、週1〜2回は休むようにしてますね。
トレーニング時間が1時間半〜2時間というのは、狙った部位に対して自分がやりたいセット数やレップ数を行うとかかる時間ですね。このくらいの時間が筋肥大に効果が出ると経験で分かりました。」
『1時間を週14回』
▼塚本健太選手
(2020マッスルゲート札幌大会 メンズフィジーク−176cm 優勝 & オーバーオール優勝)
「1回のトレーニング時間は1時間程度です。頻度はかなり多くて、週14回位トレーニングをしています。
月会費を払っているのでたくさん行った方がお得だと思ってるので。」
『90〜120分を週5〜6回』
▼毛利智明選手
(2021 マッスルゲート神奈川 クラシックフィジーク -168cm 優勝)
「トレーニング時間は90〜120分です。頻度はだいたい週に5〜6回になります。
理由としてはこれくらいの量が、自分の回復力に見合った量だと感じているからですね。なのでトレーニング時間と頻度は割と今くらいが理想かなと思っています。」
『90分を毎日』
▼片岡秀誠選手
(2018 JBBF メンズフィジーク 兵庫選手権大会 優勝)
「トレーニング時間は90分くらいですね。集中力が続くのが自分の中でおおよそこのくらいだと感じているので。
トレーニング頻度は毎日って感じです。常に何処かしら負荷をかけておきたいというのが大きいですね。ただ単に好きだからやっているだけかも知れませんが(笑)。
結構今は理想的なトレーニング時間と頻度ですね。ただ、頻度は週6回のほうが良いと思います(笑)。
『90〜100分を週6回』
▼神谷勇斗選手
(2020 FWJ EVOLGEAR SOUTH JAPAN CHAMPION SHIPS メンズフィジーク -170cm 優勝)
「トレーニング時間は90分-100分で、基本は週6で行なってますね。決めたトレーニングメニューをこなすとなると90〜100分くらいは最低でもかかるのでこの時間になってます。
あとは週1回は疲労回復の目的でオフを入れているので、トレ頻度は週6です。
体感として1回90〜100分のトレーニングを週6やるっていうのが今は身体に合っていると思ってますね。」
トレ時間は1時間半〜2時間
頻度は週6回くらいが多い
トップフィジーカーの意見を見ていくと、1時間半から2時間の間でトレーニングをしている人が多い。
他にも30人以上のトップ選手にアンケートを取ったが、多くの選手がおおよそこれくらいのトレーニングだった。
トレーニングの頻度は週に6回という回答が一番多く、週に1回オフを入れているという声が多かったぞ。
トレーニング時間は長いほうが良い?短いほうが良い?
トレーニング時間は長いほうが良いのか、それとも短いほうが良いのか。
これは、最近よく出てくる論争だ。
実際のところはどうなのか、フィジーク業界のトップ選手の意見を聞いてみよう。
『いろんな種目ができるから長いほうが良い』
▼戸田有哉選手
(2020 マッスルゲート福岡大会 メンズフィジーク -168cm 2位)
「短いトレーニング時間では種目が限られてしまうのでトレーニングの幅が狭くなってしまうと感じますね。
逆にトレーニング時間が長ければ”色々な種目”や”セットの組み方”を試せるので私は長い方が良いと思います。」
『人それぞれ。自分にとってちょうど良い時間が良い』
▼村山拓真選手
(2021 FWJ NATIONAL PRO QUALIFIER メンズフィジーク CLASS A 優勝)
「長い、短いの感じ方は人それぞれだと思いますが、長く感じると集中力が低下しますし、短く感じると充分にレスト時間が取れていないという問題が起きるので、長くも短くもない”自分にとってちょうど良い時間”が一番良いと思います。」
『短いほうが良い』
▼塚本健太選手
(2020マッスルゲート札幌大会 メンズフィジーク−176cm 優勝 & オーバーオール優勝)
「短いほうが良いと思います。」
『集中力が落ちたり疲労が溜まったりするから2時間未満が良い』
▼毛利智明選手
(2021 マッスルゲート神奈川 クラシックフィジーク -168cm 優勝)
「長さの定義が難しいですが、2時間未満が短くて2時間以上が長いとするなら、2時間未満の方が感覚的に良いですね。
2時間以上だと集中力が落ちてきたり疲労が溜まってきたりで正しいフォームや強度で行うのが難しくなってくる感覚があるので。」
『あえて少し短めにして明日のトレーニングにつなげる』
▼片岡秀誠選手
(2018 JBBF メンズフィジーク 兵庫選手権大会 優勝)
「トレーニング時間が90分位だと8分目ぐらいですね。もう少ししたほうが身体的には良いのかもしれないですが、それを逆に利用して、”もっとしたいという気持ち”を明日のトレーニングに繋げています。」
『体感的に物足りないから長いほうが良い』
▼神谷勇斗選手
(2020 FWJ EVOLGEAR SOUTH JAPAN CHAMPION SHIPS メンズフィジーク -170cm 優勝)
「短いのは体感的に物足りないというのと、決めたトレーニングメニューをやりきれないので、トレーニング時間はある程度長いほうが良いと感じています。」
人によって考え方が違う
トレ時間に関しては、かなり意見が分かれた。
ただ多くの選手が共通して言っていることは、長すぎるのはよくないということだ。
それを踏まえるとトップフィジーカーが考えるベストなトレ時間は「自分の体力や集中力が持つ範囲で長いほうが良い」となるぞ。
自分のトレーニングをするときに参考にしてみよう。
トレーニング頻度は多いほうが良い?少ないほうが良い?
トレーニングの頻度は、多い人もいればあまり多くない人もいる。
トップフィジーカーはどのくらいなのか見てみよう。
『筋肉が成長している感覚があるから多いほうが良い』
▼戸田有哉選手
(2020 マッスルゲート福岡大会 メンズフィジーク -168cm 2位)
「トレーニング頻度が多い方が筋肉が成長している感覚がありますね。頻度が少ないと逆に筋肉が成長してない感じがするので、私は頻度が多い方が良いと感じています。」
『頻度も人それぞれ。自分に合った頻度を』
▼村山拓真選手
(2021 FWJ NATIONAL PRO QUALIFIER メンズフィジーク CLASS A 優勝)
「トレーニング時間と同じで感じ方は人それぞれなので、自分に一番あった頻度を見つけることが大事だと思います。」
『多いほうが良い』
▼塚本健太選手
(2020マッスルゲート札幌大会 メンズフィジーク−176cm 優勝 & オーバーオール優勝)
「多いほうが良いと思います。」
『多めに各部位週に1.5〜2回まわせる頻度で』
▼毛利智明選手
(2021 マッスルゲート神奈川 クラシックフィジーク -168cm 優勝)
「トレーニングの頻度は、Wスプリット、3分割〜6分割などいろいろ試したんですが、やっぱり疲労の蓄積だったりフィットネスの向上っていう面から、週に各部位1.5〜2回まわせる頻度が良いと感じています。」
『モチベーション維持のためにも多いほうが良い』
▼片岡秀誠選手
(2018 JBBF メンズフィジーク 兵庫選手権大会 優勝)
「少し身体を休めることも大事だと思いますが、毎日できるなら部位を変えて毎日やってもいいのかなと思っています。
頻度は少なすぎると自分の場合、モチベーションが下がってしまうので、そういう意味でも多いほうが良いと感じてますね。」
『週1でオフを入れると感覚が良い』
▼神谷勇斗選手
(2020 FWJ EVOLGEAR SOUTH JAPAN CHAMPION SHIPS メンズフィジーク -170cm 優勝)
「体感的に週1回はオフを入れる事で良いトレーニングルーティーンが組めているので、週に6くらいがよいと感じています。」
多いほうが良い
という意見が多い
通してみると、トレ頻度が多いほうが筋肉は成長するという意見が多かった。
中には、トレ頻度が減るとモチベーションが下がるからという理由で頻度を多くしたほうがいいというのもあった。
しかし、週1回くらいはオフを入れるべきだという意見もあるので、ただ多ければ良いと考えている人は少ないようだ。
鍛える部位によってトレ時間は変わる?
鍛える部位によってトレ時間を変えるべきか否か。
トップフィジーカーの結論はこうだ。
『変わります』
▼戸田有哉選手
(2020 マッスルゲート福岡大会 メンズフィジーク -168cm 2位)
「私は変わります。胸と肩と背中のトレーニングは2時間、脚は3時間、腕は1時間で腹筋は30分という感じです。」
『あまり変わらない』
▼村山拓真選手
(2021 FWJ NATIONAL PRO QUALIFIER メンズフィジーク CLASS A 優勝)
「部位によって時間はあまり変わらないですね。自分はどの部位も同じくらいの重要度と考えているので、同じだけトレーニングしてます。」
『すべて1時間ほど』
▼塚本健太選手
(2020マッスルゲート札幌大会 メンズフィジーク−176cm 優勝 & オーバーオール優勝)
「全部位1時間ほどです。」
『体感部から近いか遠いかで変わる』
▼毛利智明選手
(2021 マッスルゲート神奈川 クラシックフィジーク -168cm 優勝)
「大幹部に近い筋肉は時間は長くなりますね。なので胸、背中、脚などは1時間〜1時間半くらいです。
逆に、二頭・三頭・三角筋とかの体幹部から離れた部位は20〜30分ほどになります。三角筋は前・中・後で分けてそれぞれ20〜30分ずつって感じです。
『時間が変わるというのはあまりない』
▼片岡秀誠選手
(2018 JBBF メンズフィジーク 兵庫選手権大会 優勝)
「部位によってトレーニング時間が変わるというのはあまりないです。
1日のトレーニング時間を大体90分と決めてますので、その時間内で終わらせるように時計を見ながらやっていますね。
『どの部位のときも90〜100分』
▼神谷勇斗選手
(2020 FWJ EVOLGEAR SOUTH JAPAN CHAMPION SHIPS メンズフィジーク -170cm 優勝)
「基本はどの部位も変わらず90分〜100分程度で実施しています。」
変わらないが多数派
これも人によってかなり変わるが、トップフィジーカーはトレ時間を変えないという方が多数派だ。
ただ、小さな筋肉か大きな筋肉かというところでトレ時間が変わるという人も多いぞ。
結局、フィジークはバランスよく筋肉をつけなくてはいけないので、筋肉のバランスよくするために各選手がそれぞれの考えでトレ時間を調整しているようだ。
▼取材協力
文・編集:月刊 MEN’s PHYSIQUE 編集部 (@gekkan_mensphysique)
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