世界には超有名なボディビル団体が8つ存在する。
今回はその8つを詳しく紹介していこう!
世界の人気ボディビル・フィットネス団体8つ
世界で最も人気のある団体は
- IFBB Professional League
- NPC
- IFBB ELETE PRO
- UKBFF
- WBFF
- NABBA
- WNBF
- MUSCLE MANIA
の8つになる。
中でも「IFBB Professional League」は世界で最も有名なボディビル&フィットネス団体として知られている。
そのほかの団体もボディビルを代表する世界規模の団体であり、ボディビル業界で知らぬ人はいないほどの人気団体だ。
それではそれぞれの団体を詳しくみていこう。
1, IFBB Professional League
IFBB Professional League(International Federation of Bodybuilding & Fitness Professional League、以下「IFBB PRO」という)は、世界で最も人気のボディビル団体。
選手の数も最も多く、世界最高峰のボディビル大会「OLYMPIA(オリンピア)」を開催しているのもこの団体だ。
ボディビル界で1番大きな団体
IFBB PROはボディビル競技の先駆けであり、ボディビルの基準を作ってきた団体でもある。
また多くの地域や国でのボディビル普及に貢献し、昨今のボディビルがここまで世界的に人気な競技になったのもこの影響によるところが大きい。
その活動と影響力から、IFBB PROの大会は最も社会的影響力のある大会だと言われている。
IFBB設立背景
1946年に「ベン・ウィダー(Ben Weider)」と「ジョー・ウィダー(Joe Weider)」がボディビルとフィットネスの普及と発展を目指して設立した。
今はウィダーの標章は無くなってしまいましたが、、、
規模
IFBB PROは世界中で190カ国以上の国と地域の連盟と提携しており、国際的に最も認知されているボディビル団体。
選手の数は数百を超え、IFBB PRO の傘下や提携している団体すべてを含めると数万にも上る。
日本でも人気の団体で、IFBB PROに登録している選手は少なくない。
おもな大会
- Mr.Olympia(ミスターオリンピア)
- Ms.Olympia(ミスオリンピア)
- Arnold sports festival (アーノルドスポーツフェスティバル/アーノルドクラシック)
「Mr. Olympia」と「Ms. Olympia」はIFBB最大の大会で、ボディビル界で最も権威と伝統のある大会とされている。
Arnold sports festival(アーノルドクラシック)はOlympiaと並ぶ大きな大会であり、こちらも世界最高峰の選手が集まる権威ある大会とされている。
カテゴリ
IFBB PROには様々なカテゴリが存在する。
以下は主なカテゴリだ。
男性カテゴリ
- ボディビル
- ボディビル212
- クラシックフィジーク
- メンズフィジーク
男性カテゴリには、男らしいデカさを求める「ボディビル」、212ポンド以下のボディビル「ボディビル212」、彫刻のような美しい体を求める「クラシックフィジーク」、海の似合う男を決める「メンズフィジーク」。
女性カテゴリ
- ボディビル
- ウィメンズフィジーク
- フィギュア
- フィットネス
- ビキニ
- ウェルネス
女性カテゴリには、男にも負けない体のデカさを求める「ボディビル」、美しさと筋肉量が求められる「ウィメンズフィジーク」、女性らしい曲線と筋肉美が求められる「フィギュア」、より健康的な体を求める「フィットネス」、くびれと曲線美の「ビキニ」、お尻まわりの丸みを競う「ウェルネス」がある。
プロ・アマチュア
IFBB PRO が開催する大会は、IFBB PROが認めたプロ選手でないと出場することができない。
プロになるためには、IFBBPROの下部組織(アマチュア団体)で行われるプロになるための大会「プロクォリファイア」で優勝(もしくは上位入賞)しなくてはいけない。
このプロクォリファイアで優勝(もしくは上位入賞)すると、「IFBBプロカード」というプロ資格証を獲得でき、プロとしての活動を開始することができる。
(この資格証(プロカード)がないと、IFBB PROが開催する大会には基本的には出場できない。)
なかなか大きいです笑。
2, NPC
NPC (National Physique Committee)もアメリカを中心に世界高い人気を獲得しているボディビル団体だ。
規模としては IFBB PRO に次ぐ大きさであり、ボディビル・フィットネス界でとても大きな影響力を持つ団体である。
IFBBの下部組織
NPCは世界最大のボディビル団体 IFBB PRO の下部組織(IFBB PRO のアマチュア団体)のひとつであり、プロクォリファイア(勝つとIFBB PRO選手になれる大会)が存在する。
NPCはおもにアメリカのアマチュアリーグを統括している団体だ。
イメージとしては IFBB PRO がトップにあり、その下にNPCをはじめとしたいくつものアマチュア団体があるような感じ。
NPCは数あるIFBB PROの下部組織の中で最も大きな団体で、最もレベルが高い。
以前までNPCの日本支社という意味で「NPCJ」という名称でしたが、2020年ごろに現在の「FWJ」に変更となりました!
規模
活動している地域はおもにアメリカで、アメリカ国内で様々な大会を開催している。
出場する選手の数は数千人以上おり、IFBB PRO の下部組織の中では圧倒的な選手人数を誇る。
活動
NPCは、アメリカのボディビル&フィットネス界において中心的な役割を果たしている。
そのため、アメリカ国内の選手や関係者からは、NPCの大会はプロ入り(IFBB PROの選手になる)のための重要なステップと見なされている。
実際多くのトップ選手がNPCの大会を経てIFBBプロとしてのキャリアをスタートさせている。
つまりNPCは現在、アメリカのボディビル業界において、選手がプロの舞台へ進むためのプラットフォームとなっているのだ。
設立背景
NPCが設立される前、アメリカのアマチュアボディビル界では「AAU(Amateur Athletic Union)」という団体がメインで活動していた。
しかし80年代に、IFBBとAAUの間に競技の方向性や運営に関する意見の不一致が生じたことにより分裂。
そして1982年にIFBB PRO の副会長としても活動していた「ジム・マニオン(Jim Manion)」によって新しくNPCが設立された。
その後、ジム・マニオンの手腕によりNPCはアメリカでのアマチュアボディビル界の主要な組織として成長。
現在に至るまでに多くの選手がNPCを通じてプロのキャリアをスタートさせたことで、アメリカ屈指の実績ある団体となった。
プロカードの取得
NPCのプロクォリファイアと呼ばれる大会で高い成績を収めると、IFBBプロカードを獲得することができる。
IFBBプロカードを取得した選手は、IFBB PRO が開催するプロ大会に出場することが可能となる。
ただし、以前のようにNPCの大会やその他のアマチュア大会には出られなくなるため注意が必要だ。
カテゴリ
NPCには様々なカテゴリが存在する。
以下は主なカテゴリだ。
男性カテゴリ
- ボディビル
- クラシックフィジーク
- メンズフィジーク etc..,
女性カテゴリ
- ボディビル
- ウィメンズフィジーク
- フィギュア
- フィットネス
- ビキニ
- ウェルネス etc..,
基本的には IFBB PRO と同じ種類のカテゴリとなっている。
おもな大会
- NPC Nationals (エヌピーシー・ナショナルズ)
- USA Championships (ユーエスエー・チャンピオンシップ)
「NPC Nationals」はNPCの全国大会で、この大会の上位入賞者はIFBBプロカードを獲得することができる。
「USA Championships」はもう一つの大きな全国大会で、こちらも上位入賞者はIFBBプロカードを獲得することができる。
本当にたくさんの大会があるので、気になる人はNPCのホームページで確認してみてください!
3, IFBB ELITE PRO
IFBB Elite Pro はまだ歴史が浅いものの、全世界で人気のボディビル団体。
世界中に多くの選手とファンを抱えており、IFBB PRO に次ぐ規模の団体である。
設立の背景
IFBB Elite Pro は、当時 IFBB PRO(プロ団体)の傘下だった IFBB が、IFBB PRO と方向性の違いから対立・分裂した際(2017年)に新しくできたIFBB(アマチュア団体)の新しいプロ団体。
一番は、プロ団体である IFBB PROは「商業的な団体として規模を拡大していきたい」、アマチュア団体である IFBB は「スポーツとしての地位を確立したい」という方向性の違いから分裂したと言われています!
どちらの意見もとても大切なのでどっちが悪いという話ではないようですね。
特徴・概要
IFBB PRO との分裂後、IFBB にはプロリーグがなくなってしまったため、アマチュアイベントで成功を収めた選手に、プロとしてのキャリアを追求する道を提供するために新しく生まれたプロリーグが IFBB ELITE PRO 。
世界中で多くの大会が開催されており、それぞれ高い水準で大会が行われている
世界中にアマチュア団体(下部組織)を抱えている
IFBBが分裂した際に、提携していた団体は、どちらか一方の団体を支持することになり、半数近くは IFBB ELITE PRO 側についた。
とくにヨーロッパやアジア、アフリカ、南アメリカでは、IFBB ELITE PRO の下部組織として提携しているアマチュア団体が多くある。
アンチドーピング団体
IFBB ELITE PRO はステロイドなどのドーピングをしない、いわゆるナチュラルのボディビルダーがプロとして活躍できる場を作ることを目的に活動している。
そのため団体としてはアンチドーピングを謳っており、IFBB ELITE PRO の下部組織もアンチドーピングを推進している団体ばかりとなっている。
IFBB ELITE PROは本当にアンチドーピングなのか…?
IFBB ELITE PROは、一部大会でドーピング検査がなされていないこと、体のサイズが明らかに大きすぎる選手がいることから「ドーピング使用者も大会に出ているのではないか?」ということが疑われている。
その証拠に、IFBB ELITE PRO の下部組織である JBBF のナチュラルボディビルダーはほとんどプロに転向しない。
それは、IFBB ELITE PRO ではドーピングが横行しているからだと言われている。
事実かどうかは定かではありませんが、黒寄りのグレーだと思われます!
おもな大会
- IFBB Elite Pro World Championships
「IFBB Elite Pro World Championships」は、その年の世界チャンピオンを目指して戦うイベントで、各カテゴリーの最高の選手たちが一堂に会する大会。
世界大会として開催され、多くの国からのトップ選手が参加するため、IFBB ELITE PROの中でもっとも盛り上がる大会となっている。
なお、この大会はその年の活動を締めくくるクライマックスとして位置付けられており、毎年年末近くに開催される。
カテゴリ
IFBB ELITE PROには様々なカテゴリが存在する。
以下は主なカテゴリだ。
男性カテゴリ
- ボディビル
- クラシックフィジーク
- メンズフィジーク etc..,
女性カテゴリ
- ボディビル
- ウィメンズフィジーク
- フィギュア
- フィットネス
- ビキニ etc..,
基本的にはIFBB PROやNPCと同じような種類のカテゴリとなっている。
総評
IFBB Elite Proは、誕生から短期間で高い評価を獲得し、多くの選手やファンから高い支持を受けている。
そして、新しいプロリーグとしてのポジションを確立し、伝統的なIFBBとは異なる新しい方向性を示している。
4. UKBFF
UKBFF(United Kingdom Bodybuilding and Fitness Federation)はイギリスに拠点を置くボディビル団体で、イギリス国内では圧倒的な規模となっている。
IFBB ELITE PROの下部組織
UKBFFは IFBB ELITE PRO の下部組織であり、IFBB ELITE PRO の選手になるためのプロクォリファイアも存在する。
NPCがFBB PROのアメリカアマチュア団体であるのと同じように、UKBFFはIFBB ELITE PROのイギリスアマチュア団体となっている。
規模
大会などを開催している地域はあくまでもイギリス国内で、その他の国での活動はほとんどない。
イギリス国内では大きな力を持つ団体として国内屈指の規模となっている。
UKBFFの大会に出場している選手の数は数百人に上る。
UKBFF 設立の背景
UKBBFは2011年、IFBBのイギリス拠点として設立された。
団体の理念としては、「イギリスのボディビルとフィットネス競技を推進し、選手たちに国内外で競技する機会を提供すること」だ。
主要な大会
- UKBFF British Championships
UKBFFで最も大きな大会で、イギリス全土からのトップ選手が参加する、言ってしまえば全国大会で、UKBBFで1番を決める大会だ。
カテゴリ
UKBFFには様々なカテゴリが存在する。
以下は主なカテゴリだ。
男性カテゴリ
- ボディビル
- クラシックフィジーク
- メンズフィジーク etc..,
女性カテゴリ
- ウィメンズフィジーク
- フィットネス
- ビキニ etc..,
他の団体と同じような種類のカテゴリとなっている。
評価・影響
UKBFFはイギリスのボディビル業界の中で最も大きい団体のひとつ。
イギリスのボディビルダーにとってUKBFFの大会は評価が高いため、英国内での成功や国際的な舞台での出場機会を求める上ではとても重要となる団体なのだ。
5. WBFF
WBFF(World Beauty Fitness & Fashion Inc.)は他のボディビル団体とは違い、よりエンターテイメント性とファッション性に焦点を当てている団体。
開催する大会も、他の団体のような「筋肉のデカさと力強さ求める」というものではなく、「モデルのような美しさとスマートさをあわせ持つ肉体美」というものになっている。
ひと言で言えば他団体よりも「モデルのような美しさ」を求められる団体だ。
特徴
WBFFはファッション×エンターテイメント×フィットネスをコンセプトにしており、自ブランドで出版するファッション誌には大会で優勝した選手や入賞した選手がモデルとして出演している。
他団体でボディビルに特化した雑誌を出版しているケースは多いが、ファッション誌を出版しているのはWBFF以外にはあまりない。
大会のステージや衣装、演出なども独創的かつ高級で洗練されており、参加者や観客に豪華なショーを提供している。
規模
WBFFはカナダに拠点を置くボディビル団体で、全世界で大会が開かれている。
出場する選手の数は数百人に上り、世界的にも大人気の団体となっている。
設立背景
WBFFは2007年、プロボディビルダーである「ポール・ディレット(Paul Dillett)」によって設立された。
ボディビルやフィットネスとファッションやエンターテインメントの要素を融合させた、独自のスタイルの大会を主催すること。
カテゴリ
WBFFには様々なカテゴリが存在する。
以下は主なカテゴリだ。
男性カテゴリ
- フィットネスモデル
- マッスルモデル
- トランスフォーメーションモデル etc..,
他団体とは違い、すべてのカテゴリに「モデル」という名がつく。
フィットネスモデルは、モデルをしていく上でのほどよい筋肉量、マッスルモデルはモデルよりも筋肉量が多いが採点の基準としてモデルのような美しさは求められるカテゴリとなっている。
トランスフォーメーションは、過食症や拒食症、その他の病気を克服し健康になった人がどれだけ体が変わったのかを競うカテゴリとなっている。
女性カテゴリ
- フィギュアモデル
- ウェルネスモデル
- フィットネスモデル
- ビキニモデル
- コマーシャルモデル
- トランスフォーメーションモデル etc..,
基本的にはIFBB PROやNPCと同じような種類のカテゴリとなっているが、男性部門と同じくすべてに「モデル」という名称が付いている。
コマーシャルモデルは芸能系の部門であり、「この人が広告に起用されたらどれくらいの収益が出るのか」というような、その人の市場価値にフォーカスしたカテゴリとなっている。
主な大会
- WBFF World Championship
「WBFF World Championships」は、世界各国で行われる予選大会の勝者のみ出場できるWBFFの世界大会。
この大会は、世界各国からトップレベルの選手が集まるほか、たくさんのメディアも集まるため、大会的にも商業的にも大規模なものとなる。
総評
WBFFは独自のスタイルで多くのファンを魅了しており、従来のボディビルに新しい風を吹き込んでいる。
また、多くのモデルやタレントがWBFFからスタートしてエンターテインメント業界で成功を収めているのだ。
さすが、エンタメに強い団体ですね!
6. NABBA
NABBA(National Amateur Body-Builders’ Association ※読み方は「ナバ」)は、イギリス発祥のボディビル団体で、世界中にその名を知られているほど大人気かつ有名な団体だ。
古典的なボディビルのスタイルを重視しており筋肉の大きさだけでなく、バランスや美しさも大切にしている団体。
IFBBに次ぐ歴史あるボディビル団体
NABBAの歴史は古く、ボディビル業界でも高い影響力を持った団体だ。
1950年代にIFBBとともにボディビルの歴史を築いたと言われており、IFBBとNABBAの2つが「ボディビル団体の二大巨頭」として名を馳せていた。
設立背景
NABBAは1948年、当時イギリスのトップボディビルダーだった「オスカー・ハイデンスタム(Oscar Heidenstam)」が、ボディビルディングを正式なスポーツとして確立し、その認知度と人気を高めることを目指して設立した。
当時はボディビル団体が少なく、選手たちが大会に出る機会があまりなかったこともあり、その現状を打破するというのも大きな理由のひとつだった。
NABBAの規模
全世界数十カ国で大会が行われているとても大きな団体で、出場選手はとても多く数千人以上に上る。
中でもヨーロッパでは高い人気を獲得しており、IFBB PRO よりも人気の地域もある。
カテゴリ
NABBAにはさまざまなカテゴリが存在する。
以下はおもなカテゴリだ。
男性カテゴリ
- ボディビル
- クラシックモデル
- バルミューダモデル
- スポーツモデル etc..,
モデルという名がつくが、基本的には他団体のカテゴリと同じ。
クラシックモデルはクラシックフィジークのことで、スポーツモデルは全身のスタイルと筋肉量を見られるクラスとなっている。
女性カテゴリ
- フィギュア
- ビキニ
- スポーツモデル
- クラシックモデル etc..,
女性カテゴリも基本的には他団体と同じ。
スポーツモデルはより筋肉質な身体を求められるクラスで、クラシックモデルは他団体で言うモノキニクラスとなっている。
有名な大会
- NABBA Mr. Universe
- NABBA World Championships
「NABBA Mr. Universe」はNABBAの中でもっとも大きく、ボディビル界でも非常に権威ある大会として知られている。
この大会に出るために世界中からトップ選手が集まり、NABBAで1番の選手を決める。
かの有名な俳優「アーノルドシュワルツェネッガー」もこの大会で優勝して一躍有名となった。
「NABBA World Championships」は世界選手権として開催され、各国のチャンピオンが一堂に会する大会。
「NABBA Mr. Universe」に次ぐ大きな大会である。
評価・影響
NABBAはアマチュアからプロまで、幅広いレベルの選手が参加できる大会を開催している団体であり、世界で最も古いボディビル団体の一つ。
その歴史と人気から多くの有名選手がNABBAの舞台を経て名声を得ている団体なのだ。
7. WNBF
WNBF(World Natural Bodybuilding Federation)は、ドーピングを一切許さない「ナチュラルボディビルディング」に特化した団体で、世界中のナチュラルボディビルダーやそのファンから高い支持を得ている団体。
ドーピングに対してはとても厳しく、ドーピングテストなども厳格に行なっている。
規模
WNBFはナチュラルボディビル界で中心的な存在の1つで、その人気から世界各地でたくさんの大会を開催している。
開催される大会の規模も大きく世界中に支部を持っているため、数千を超える選手と数えきれないファンを抱える団体となっている。
厳格なドーピング検査
WNBFは、選手が薬物を使用していないことを保証するために厳しいドーピングテストを実施している。
競技会当日だけでなく、オフシーズン中にもサプライズテストが行われることがあります。
(※サプライズテスト:大会期間以外に告知なくドーピング検査が行われること)
設立の背景
WNBFは1989年「ナンシー・アンドリュース(Nancy Andrews)」と「フレディ・アンドリュース(Freddy Andrews)」によって設立された。(2人は夫婦)
ナンシー・アンドリュース自身、ナチュラルボディビルディングの選手として活動してのだが、当時多くのボディビルダーがパフォーマンス向上や筋肉増強のためにドーピングに頼っていた。
こういったボディビル界の現状やドーピングによる健康への悪影響問題視したナンシーが、より健康的なボディビルを発展させること、そしてよりナチュラルボディビルダーが活躍できる場を用意することを目的として設立した。
カテゴリー
男性カテゴリ
- ボディビル
- メンズフィジーク etc..,
他団体と同じくボディビルとメンズフィジークがある。
クラシックフィジークは今のところないが、そのうち新設される可能性は高いだろう。
女性カテゴリ
- ボディビル
- フィギュア
- フィットボディ
- ビキニ etc..,
女性カテゴリも他団体と同じような内容になっている。
フィットボディは他の団体で言う「フィットネス」などに属するカテゴリだ。
メインのカテゴリはこのようになるが、WNBFにはプロとアマチュアのクラスがあるほか、体重別のクラスや年齢別のクラスがある。
おもな大会
- WNBF World Championships
「WNBF World Championships」はナチュラルボディビル界最高峰の大会で、世界中のナチュラルボディビルダーが参加する大きな大会。
この大会での優勝は「ナチュラルボディビルディング界での最高の名誉」とされており、この大会でタイトルを取ればボディビルダーとしてのキャリアが成功すると言われている。
そのほか、WNBFでは世界各国で地方大会が行われ、結果次第でこの世界大会への出場選手が選ばれる。
総評
WNBFはナチュラルボディビルの普及と発展に大きく貢献している。
とくにドーピングフリーのスポーツ文化の推進を強く推し進めている団体でもある。
ナチュラルボディビルを志向する選手にとって、WNBFのタイトルは非常に価値がある。
WNBFはドーピングフリーのナチュラルボディビルを推進する団体として、世界中で高い評価と支持を受けている。
8, MUSCLE MANIA
マッスルマニア(Musclemania)は、世界でとても有名な団体の一つで、公式Instagramのフォロワー数は100万人を超えるほどの人気を誇っている。
ナチュラルボディビルとフィットネスの大会を主催しており、ステロイドなどの薬物を使用しないコンテストを行なっている。
設立背景
Musclemaniaは1991年、アメリカのスポーツTVチャンネル「ESPN」が自然な肉体美を重視するボディビル・フィットネス大会を作るという目的で設立した。
当初はテレビ番組として開始され、自然な体作りを目指すアスリートに焦点を当ててたが、まもなくコンテストを開き世界中で人気のボディビル団体となった。
アンチドーピング団体
Musclemaniaは、ステロイドや強化薬物を使用しない「ナチュラル」アスリートのための大会を展開している。
そのため、競技者は厳しい薬物検査を受けることが義務付けられており、そのクリーンなイメージは多くのフィットネス愛好家やアマチュア選手に支持されている
本当にアンチドーピングなのか?
IFBB ELITE PRO 同様に、Musclemaniaでは「ドーピング使用者が大会に出ているのではないか」と囁かれている。
実際にMusclemaniaに出場している選手の中には、明らかに筋肉量が多すぎる選手が何人もいる。
これだけの筋肉をドーピングなしで手に入れるのは、にわかには信じ難い。
とはいえ、疑念を抱かれている選手本人は「ドーピングは使っていない」と答えており、Musclemaniaの団体も「大会前にはドーピング検査を行なっている」と答えている。
しかし、Musclemaniaのドーピングチェックはザルだと言われているため使っている可能性は高いだろう。
規模
マッスルマニアはアメリカ・ヨーロッパ・アジアを中心に全世界で大会が開催されており、出場する選手数は毎年数百〜数千人と言われている。
1つのテレビ番組から始まった大会が世界レベルの大会になったというのはボディビルの歴史上前例がなく、まさに唯一無二の団体だ。
カテゴリ
マッスルマニアには様々なカテゴリが存在する。
以下は主なカテゴリだ。
男性カテゴリ
- ボディビル
- クラシックフィジーク
- メンズフィジーク
- モデル
- トランスフォーメーション etc..,
女性カテゴリ
- ウィメンズフィジーク
- フィットネス
- ビキニ
- モデル
- トランスフォーメーション etc..,
このようになっている。
他の団体にもあるカテゴリもあるが、もともとテレビ番組ということもありモデルなどの特殊なカテゴリがあるのも特徴だ。
そういう意味ではWBFFに少し似ているかもしれない。
おもな大会
- MuscleMania world
MascleMania worldは年に一度、ラスベガスで開催されるマッスルマニアの世界選手権。
世界中からトップアスリートが集まり、世界一の選手を決める大会となっている。
マッスルマニア自体、メディアのチャンネルを持っているため、ここで優勝した選手はボディビルダーとしてのキャリアが大きく成功することが多い。
総評
エンターテインメント性、テレビ発の独自視点のボディビルディングにより他に類を見ない団体として世界中から高い評価を受けている。
今後もその高いエンターテインメント性でボディビル界を引っ張っていくだろう。
文・編集:月刊 MEN’s PHYSIQUE 編集部 (@gekkan_mensphysique)
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