ボディビルディングの世界最高峰であるIFBB PRO。
それと同時にステロイドの使用を黙認していることで知られているが、果たしてIFBBPROは皆ステロイドユーザーなのだろうか?
考察してみよう。
ステロイドはほとんどの選手が使っている
結論から言うと、IFBB PROの選手はほとんどがステロイドを使用しています。
しかし、全員がステロイドユーザーというわけではなく、ステロイドを使っていないナチュラル選手もいます。
ではいったいどのくらいの選手がステロイドユーザーなのでしょうか?
それはおよそ98%。
IFBB PROの中では、98%がステロイドユーザーで残りの2%がナチュラルの選手ということになります。
98%という数字は証拠があるわけではなく、完全に憶測にはなりますが、おおよそ間違いのない数値と思われています。
ではいったいなぜここまでステロイドユーザーが多くなってしまったのか。
その理由を紹介していきましょう!
ステロイド黙認がステロイド使用を加速させている
まず大きな理由として、IFBB Professional League(IFBB PROリーグ)の大会でステロイドの使用が黙認されていることがあります。
どんなスポーツ選手でも試合に勝ちたいと思うのは普通のことだ。
そしてそれ自体はまったく問題ではない。
しかし、そういった選手の中には「どんな手を使ってでも勝とう」とする人がいる。
富や名声を手にするためなら手段を選ばないという人が。
だからこそ、多くの団体や大会ではステロイドなどのドーピングの使用を禁止している。
ところがIFBB PRO のようなステロイドの使用が黙認されている大会では、どうしたってステロイドを使用する人が出てきてしまう。
黙認しているのであれば、使ったもの勝ちだからだ。
そうするとステロイドを使用している選手だけがどんどんと勝ち続け、使用していないナチュラル選手は勝つことができないという構造になってしまう。
もうこうなると、勝つためにはステロイドの使用が必須になる。
結果として、IFBB PROにはステロイドユーザーが多くなってしまったのだ。
ステロイドユーザーはもはや違う生物
実際、ステロイドを使用している選手とそうでない選手の体のサイズは大きく違う。
ステロイドを使用している選手は映画や漫画の世界に出てくるようなとんでもなく大きな体をしており、人間が本来つけることができないであろう筋肉量を持っている。
ここまでくるともはや別の生物だ。
そんな人間以上の筋肉をつけることができるようになったステロイドユーザーと戦うためには、自分もステロイドを使うしかない。
こうしてIFBBPROの中で、どんどんとステロイドが浸透していってしまったのだ。
オリンピアに出る選手は全員使っている?
断言できるわけではないが、筋肉量から見てオリンピアに出る選手でステロイドを使っていないのは、ビキニなどの女性カテゴリの一部選手のみ。
そのほかの女性カテゴリ、そして男性の選手は全員使っていると考えて良いだろう。
そうでないと、オリンピアに出場する選手のような筋肉量をつけることはできない。
なぜなら、明らかにステロイドユーザーの筋肉量だからだ。
さらに言うと、オリンピアに出場するためにはIFBB PROが主催する各国の大会優勝しなくてはいけない。
もちろんそこでは、ステロイドを使っているIFBB PROの選手もたくさん出場している。
その中で優勝しなくてはならないとなると、優勝した人もおそらくはステロイドユーザーだろう。
ステロイドを使っていない人はどんな人?
まず、IFBB PROになるためには「プロクオリファイア」と呼ばれるコンテスト(プロになるためのコンテスト)で優勝しなくてはいけない。
しかし、アマチュアの選手の中にはステロイドを使っていない選手が大勢いるため、IFBB PROになるだけだったらステロイドがなくても可能ではある。
もちろん大会によってはステロイドユーザーが多く、ステロイドがないと勝つことができない大会もある。
とはいえ、これまでナチュラルでIFBB PROになった選手もたくさんいるため、IFBBPROになるだけだったらステロイドはなくても可能だろう。
ただし、そこからPROの大会で勝っていくためにはステロイドが必要不可欠。
先ほど話したように、ステロイドユーザーとナチュラルではもう生き物としての種類がが違う。
ゴリラに人間が挑むようなものだ。
だから、IFBB PROリーグの中にステロイドなくして勝てる大会はほとんどない。
こう考えるとIFBB PROのナチュラル選手は、「プロになったけど、プロの大会ではいい成績を残していない」という選手たちの中にいる可能性が高い。
プロの大会で優勝している選手でナチュラルの選手はいないと考えて良いだろう。
まとめ:IFBBPROの中にはナチュラルもいる
ということで、今回はIFBBPROのステロイド事情について紹介した。
結論としては、98%がステロイドユーザーであり、ステロイドがないと大会で勝つことができないということになった。
もし今後、IFBB PROになって活躍したいという人がいれば、この事実をしっかりと頭の中に入れておこう。
文・編集:月刊 MEN’s PHYSIQUE 編集部 (@gekkan_mensphysique)
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